年末の家事を暖かく 家族みんなにワークウエア生活コラムニスト ももせいづみ

2020/11/17

気がつけば今年もあと残りわずか。年の瀬が近づくと慌ただしくなりがちだが、コロナ禍の影響もあって、年末年始も家で過ごす時間が増えそう。その分、家事時間が増える人もいるのでは。

家族でシェアして乗り切りたいけれど、寒いと体の動きが鈍ってフットワークが悪くなりがち。居室と廊下などに温度差があると、動くのがおっくうで家事をしたがらない人が出てくる。動き回る人と寝転がっている人の間で暖房の温度設定をめぐるバトル勃発といった悲劇が起こることも。

そこで冬場でも暖かく快適に家の中で動けるよう、家族みんなのワークウエアを用意してみるのはどうだろう。家事といえばエプロンを思い浮かべる人も多いと思うが、それよりも袖まですっぽり覆える割烹(かっぽう)着やスモック、ガウンタイプがおすすめだ。

さっと羽織ることで、くつろぎモードから作業モードへの切り替えになるし、何よりエプロンよりも暖かいから、暖房が効いていない居室への移動もラクになる。

コロナ禍でリモートで仕事や勉強をしている人の中には、家でもきちんとした服装をしているケースもあるだろう。すっぽりと汚れを防いでくれるものがあると、とても便利だ。

最近はモノトーンやデニム素材の男性用の割烹着も数多く売られるようになったし、板前風ユニホームや作務衣などもかっこいい。私が好きなのは、画材メーカーが作っているアーティスト用のガウンやスモック。そのまま出かけても違和感がないデザインで、子ども用のサイズもそろうから、おそろいで着てみて大そうじなんかしたら、チームみたいですてきだ。家の中でもおしゃれなものを選ぶほうが、気分も上がって、仕事もはかどるはず。

家事の定番でもあるエプロンは、家族分そろえても置き場所がうまくみつからなかったり、洗濯して干すときにひもが多かったり、と意外に面倒。羽織るタイプのほうが、各自椅子の背などに気軽にかけておけるし、家の中でのちょっとした温度調節用としても使えると思う。

ワークウエアに加えて、手首から肘を覆う腕カバーや、首の寒さを防ぐネックカバー、床からの冷気を防ぐ暖かいブーツタイプの室内履きもあると便利。家の中でもこうした寒さ対策の小道具がそれぞれに用意されていれば、ちょっと寒い場所での作業もラクになるし、必要以上に居室の暖房の設定温度を上げずに済んで光熱費の節約にもつながる。コロナ禍の冬は換気も必須なので、窓開けの時にも役立つはず。

おうち時間が増えた今だからこそ、家族みんなにすてきなワークウエアを。汚れない安心感と暖かさで作業が進むこと間違いなし。結果的に家事の時短にもシェアにもつながる気がします。

ももせいづみ
東京都出身。暮らし、ライフスタイルを主なテーマとするコラムニスト。本コラムを含め、自著のイラストも自ら手がける。新刊に「お弁当にスープジャー」(辰巳出版)、「新版『願いごと手帖』のつくり方」(主婦の友社)など著書多数。

[日本経済新聞夕刊2020年11月17日付]

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