卵かけご飯もっとおいしく 大葉・とろろ加えサッパリ

NIKKEIプラス1

卵には合わない食材がないといわれ、卵かけご飯と相性のいい食材も幅広い。暑くなる季節には、大葉やとろろを加えるとよりさっぱり食べられる。黒コショウやワサビなど身近な調味料や、岩のりなどを少し足すだけで味わいががらっと変わることがある。

卵はコレステロールを多く含むことから、かつては「1日1個まで」といわれていた。だが、その後の研究で、医師から摂取制限するよういわれていない人は特に気にしなくてもいいとわかった。

JA全農たまご(東京・新宿)の管理栄養士、辻井朋香さんは「栄養価が高い卵は、他の食品と組み合わせながら1日2~3個食べてほしい」と話す。卵かけご飯にすると、卵が米を覆うため血糖値の上昇が緩やかになり、太りにくくなるメリットもある。卵料理研究家の友加里さんは「白米の代わりに食物繊維を豊富に含む玄米やもち麦を使うのもおすすめ」という。

「賞味期限内であれば、鮮度にこだわる必要はない」と友加里さん。日本の卵には等級がつけられていた時代があった。卵かけご飯に合う卵「とくたま」を7年かけて開発したJA全農たまごの川口真平さんによると、「今はすべて特級レベル」という。

パックごと 卵を保管

鶏のエサや水の管理でちょっとした違いは出る。栄養成分や口当たりのねっとり感などを調整したり、黄身の色を変えて視覚的なおいしさを引き出したりしている。

よりおいしく卵かけご飯を味わうには、卵の扱いも大事だ。割るときは、衝撃を与えないようそっとご飯に割り入れるのがコツ。「上から落とすと黄身の中に詰まった粒が壊れ、食味が変化する」と川口さんは指摘する。

卵の殻には1万6千個前後の気孔がある。においを吸収しやすいうえ、水滴がつくと細菌が繁殖することもある。友加里さんがおすすめする保管法はパックごと冷蔵庫にしまうこと。「温度変化が激しいドアポケットには置かないこと」もポイントだという。

ちょっとした工夫で味わい方が無限に広がる卵かけご飯。お気に入りの食べ方を見つけてみてはいかがだろうか。

(ライター 児玉 奈保美)

[NIKKEIプラス1 2020年6月13日付]

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