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時短家事

汗ばむ季節のシーツ クリーニング店の技でキレイ保つ 洗濯家 中村祐一

2019/8/6付 日本経済新聞 夕刊

汗ばむ季節は頻繁に着替えるため、洗濯物が増える。夜も暑さで寝苦しくなり、寝具類の洗濯も気になるところだ。

皆さんが最後にシーツを洗ったのはいつだろうか?毎日必ず取り替える人がいる一方で、洗いたいと思いつつ忙しくてなかなか洗えないという人も多いだろう。

シーツやタオルケットなどの大物の洗濯は、自宅で洗うと重労働になる。大容量の洗濯乾燥機を使って乾燥まで一気に済ませれば楽にはなる。ただ、数十万円の洗濯乾燥機を買うことへのハードルは高い。一方で、介護が必要な人や赤ちゃん、小さな子どもがいる家庭から、いろんな洗剤を試しても、シーツの汚れやニオイが取れずに困っているという悩みの相談を受けることもしばしばある。

今回の時短への提案は、クリーニング店で洗濯してもらうという方法だ。シーツなど家で洗うもので、クリーニングに出すものではないというイメージを持つ方も多いと思う。ただ、家で洗えるものをあえてクリーニングに出すことで得られるメリットは多い。

まず、労力はゼロになる。水を含んで重くなったシーツをきれいに干すのは一仕事だ。広げて干すための場所の確保も頭を悩ませる。

クリーニング店でシーツを洗濯すると、汚れやニオイは抜本的にリフレッシュされる。40~60度前後のお湯を使い、洗剤を適切に組み合わせて洗うためだ。自宅でいくら洗っても落ちなかったニオイや汚れが一発できれいになり、驚く人も多い。

クリーニング店で洗濯後のり付けし、プレス加工したシーツ
洗濯後、乾燥機にかけて畳んだシーツ     

のり付け後、プレス機を使って加工する

クリーニング店では洗濯後、のり付けをして200度近い高温でプレスするため、衛生的なシーツに仕上がる。ホテルのシーツのような張りも生まれる。この状態のシーツは寝心地の良さはもちろんのこと、汚れにくい仕上がりになっているのだ。

のりの役割は張りを出すことにとどまらない。繊維をコーティングして、汚れが繊維に浸透するのを防ぐ効果がある。そのため、次の洗濯時に汚れが落ちやすくなる。

のりを使っても、プレスをしないと効果が十分に出ない。しっかりクリーニングしたシーツは、1週間ほど使い続けても汚れにくさを感じるはずだ。仮に汚れがついても、洗濯すると普段以上の落ちやすさを実感するだろう。

シーツに限らず、クリーニング店に頼んでよいのか迷うものがあれば、一度相談してみてほしい。自宅での洗濯時間が省けるだけではない。プロの仕事にはお金を払って頼むだけのメリットがあるものだ。毎回でなく、時々利用するだけでよい。日々の洗濯を楽にし、気持ちよい洗い上がりを手に入れるために、近くのクリーニング店も上手に活用しよう。

中村祐一(なかむら・ゆういち)
1984年生まれ。クリーニング会社「芳洗舎」(長野県伊那市)3代目。一般家庭にプロの洗濯ノウハウを伝える「洗濯家」として活動。「洗濯王子」の愛称でメディア出演も。

[日本経済新聞夕刊2019年8月6日付]

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