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セイコードリームスクエア 腕時計の魅力、五感で体験

日経MJ

2019/7/31付

1階は売り場がなく博物館のよう

セイコーホールディングス傘下のセイコーウオッチが2018年12月に東京都内に開いた直営店「セイコードリームスクエア」が訪日外国人らの人気を集めている。1階は商品を置かずに、時計職人の実演風景などを楽しんでもらう空間を演出。音やゲームを使うことなどで製品の裏側にある技術や歴史を訴え、購入を促すという新たな店舗像を模索する。




東京・銀座にあるドリームスクエアの店舗。自動ドアに2メートル超の時計をデザインした入り口を抜けると、時計塔の内部構造を模した歯車が大小10枚ほど展示する。セイコーと銀座のシンボル「和光本館」の時計を表現する時計も並ぶ。

■時計職人の組み立て・彫金を見学

奥に進むと、1881年の創業以来ヒットした時計が10本程度も陳列されていた。日本初の腕時計や世界初のクオーツ式腕時計など歴史的な品もある。毎週火曜日と金曜日、時計職人が時計の駆動装置(ムーブメント)を組み立てる様子や彫金を近くで見学できる。

ただ、いずれも購入できない展示品だ。これこそが同店最大の特徴で、店舗コンセプト作りから携わった神野重紀館長は「セイコーを知ってもらうため、自動車のショールームのような店舗にした」と力を込める。

銀座は訪日外国人客が多く、大通り沿いで見慣れたブランドロゴの看板があると、入店のきっかけになりやすい。ただ入り口から商品を並べてしまうと、腕時計のデザインだけを見てしまい、その背景にある技術や歴史が伝わらない。そのため、歯車や銀座のイメージ動画を配したという。

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