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宅地で根付くとんかつ店 「中食」テコにファンを開拓

日経MJ

2019/3/15付

ロースカツ定食(写真上)は表記より多めの約140グラムでカット。ショーケースと食品サンプル(同下)で持ち帰り需要を開拓した

住宅地に近いエリアに飲食店を出店する場合、いかにファン(リピーター)を確保するかが成功のカギになる。西武池袋線・大泉学園駅から徒歩3分にある「とんかつ多酒多彩(たしゅたさい) 地蔵」は、そうした店づくりの参考が詰まっている。

地蔵は午前11時半の開店から閉店までにぎわいが続く。2007年のオープン以来、50平方メートルの店舗で月商は600万円オーバーだ。

魅力は徹底したホスピタリティーの良さにあると筆者は感じた。とんかつは肉厚でボリュームがあり、食べ応えは十分。ロースカツ定食(1380円)は、130グラムのカツに小皿、味噌汁、ご飯がつく。80~95グラムのカツとご飯、味噌汁で同程度の価格のチェーン店があることを考えると値ごろだ。ご飯、味噌汁、キャベツがおかわり自由なのも心をつかむ。

店側の心配りを感じるのが、ソースやドレッシングなどのテーブルセットだ。ソースはお好み焼きソースのような甘口とスパイシーな辛口の2種類を用意。ドレッシングはノンオイルのシソ風味、濃厚なゴマ風味、そしてオリジナルのシソドレッシングが並ぶ。

ご飯は白米と雑穀米から選べる。あえて女性用の小さい茶わんで提供するのは、おかわりの回数を増やして、食べごろの温度のご飯を食べてもらいたいという配慮だ。

とんかつ店は味にこだわるがおかわりサービスが無い専門店か、おかわりサービスがあるが肝心のカツは味が画一的なチェーン店に分かれるように感じる。地蔵は専門店とチェーン店の良さを併せ持っている。

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