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スポーツ時計「プロスペックス」 世界でブランド強化 セイコーウオッチ、「グランドセイコー」に続く世界攻略モデルに

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2018/10/4 日経MJ

6月上旬に売り出した新モデルは1968年に発表したモデルを最新の技術で再現。55万円(税別)と高価格帯ながら限定1500本が1カ月でほぼ完売した。

プロスペックスは深海でも見やすい文字盤と高い耐久性が魅力

■海外で専門ブティック80店舗展開

販路の開拓にも着手。国内では従来、家電量販店やインターネット販売が中心だったが、大手百貨店での取り扱いを増やした。海外ではセイコー専門のブティックを欧米やアジアで約80店舗展開。プロスペックスも取りそろえている。

2、3年前から、地域ごとに異なっていたラインアップの統一を図り始めた。18年度からは世界共通の新しい広告モデルを起用。世界共通でのブランド強化に努める。

こうした取り組みの下地にあるのは、積み上げてきた技術力だ。

セイコーは65年に国産初のダイバーズウオッチを発売。ダイバーからの「深海で使えない」など厳しい声をもとに、気密性や耐久性を高める最先端技術を取り入れてきた。今では高温多湿な東南アジアでも「壊れにくい時計」として知られている。現在は「プロスペックスの売上高は海外が国内を上回る」(セイコーウオッチ)。

ただ、ダイバーズ市場の競争は激しい。オメガの「シーマスター」など時計大手の主力製品がひしめく。プロスペックスがグローバルブランドに成長できるかは、技術力に加え知名度を高める取り組みの成否にもかかっている。

(堺峻平)

セイコー「プロスペックス」 ▼プロフェッショナルの「PRO」と、性能を指す「SPEC」に限りない可能性を意味する「X」を合わせて「PROSPEX」とした。ダイバーズモデルを中心に展開し、男性向けが中心だが大ぶりの腕時計を好む女性からの支持も集める。ダイバーズの価格は税別4万~65万円。

[日経MJ 2018年7月27日付を再構成]

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