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洗えるスーツのおうちケア シワなく干せるタオル術

NIKKEIプラス1

2017/9/16付 NIKKEIプラス1

遠藤 宏撮影

家庭で洗えるタイプのスーツが増えている。自分で洗うとなると、形崩れや色落ちしないか心配だ。スーツを自宅で正しく洗ってきれいに保つ方法を探った。

まずはスーツの洗濯表示を確認しよう。洗えるスーツとはいえ、正しい洗濯方法を選ばないと傷んでしまう。

洗濯表示は2016年12月に大きく変わった。新しいマークでは「洗濯槽のアイコンの下に横線があったら、洗濯機の弱い水流コースで洗う」(ライオンお洗濯マイスターの大貫和泉さん)。古いマークでは、洗濯機のアイコンに「弱」や「40」などの表記がある。これらのマークも同様に弱い水流や低い水温なら洗濯機で洗える。

手洗いマークがついている場合は、洗濯機の説明書を確認しよう。手洗いマークの衣類に対応できる洗濯機もあるので活用したい。

■上下を分けてネットに入れる

洗えることを確認したら、次は汚れのチェック。襟や袖口などの汚れを先に処理しておく。汗じみや黄ばみにはおしゃれ着用の中性洗剤を塗り、洗剤のキャップでたたいてなじませる。

スーツをきれいに洗うには「洗濯ネットを惜しみなく使うのがポイント」と大貫さん。ジャケットとパンツ、スカートはそれぞれに1枚ずつ洗濯ネットを用意する。一緒に入れるとネットの中で重なり、よく洗えない。

ネットに入れるときはホックなどに注意しよう。洗濯時に引っかからないよう、パンツやスカートのホックとファスナーはとめる。たたみ方はネットの大きさに合わせる。中でぐちゃぐちゃになるときれいに仕上がらない。

ジャケットのボタンは外し、横に2つ折りにしてネットに入れる。ジャケットは前身ごろと後ろ身ごろの大きさが違い、ボタンをとめると余計なシワがついてしまう。

ここまで準備できたらスーツを洗濯機に入れ、ドライやおうちクリーニングなど弱い水流で洗うコースを選ぶ。通常のコースだと生地が傷んでしまう。コース名は洗濯機によって異なるので確認しよう。洗剤はおしゃれ着用の中性洗剤を使う。形崩れや色あせを防ぐ成分が入っていてスーツを洗うのに適している。

脱水は洗濯機で設定できる最短の時間にする。長く脱水するとシワが残ってしまう。家事アドバイザーの毎田祥子さんは「乾いたバスタオルを一緒に入れると短時間でしっかり脱水できる」と話す。効率的に脱水できる裏ワザだ。

■汗が気になる…シャワーで流す

洗濯機でなくシャワーで洗う方法もある。スーツを裏返してハンガーにかけ、体温くらいの温度のシャワーで洗い流す。表側も同様にする。「首回りや脇など、汗を吸収した内側が気になるときはシャワー洗いがおすすめ」と毎田さん。洗剤は使わず、シャワーで洗い流した後は水が垂れなくなるまで浴室などに放置してから陰干しをする。

形崩れを防げるかどうかは干し方にかかってくる。洗濯機洗いでもシャワー洗いでも、干すときは肩幅に合ったハンガーを選ぼう。ちょうどいいサイズがない場合は、ハンガーにフェースタオルを巻きつければスーツに合った厚みのあるハンガーができる。

ジャケットはボタンを外したままハンガーにかける。パンツやスカートは洗濯時に閉めたファスナー、ホックを外してから筒干しにする。フェースタオルをくるくる巻いてジャケットの袖口やパンツの裾に入れると、重しになってシワが伸びる。

シワがついてしまったらアイロンをかけよう。必ずあて布をして「浮かせるようなイメージでやさしくかける」(大貫さん)。あて布をしなかったり、アイロンを強く押し付けてしまったりすると、スーツの繊維がつぶれてテカりの原因になる。

スーツを長持ちさせながらきれいに保つにはどれくらいの頻度で洗えばいいのだろう。毎田さんは「着ている時間にもよるが、汗をかく暑い時期なら月に2、3回は洗濯するのがおすすめ」と話す。

洗濯しない日も帰宅したら必ずハンガーにかけて干すのを忘れずに。「タオルをブラシ代わりに使ってサッとほこりなどを取っておくのも大事」(毎田さん)

衣替えの時期も近づいてきた。ひと夏お世話になったスーツはきれいに洗って、来年もビシッと着こなそう。

(相馬真依)

[NIKKEIプラス1 2017年9月16日付]

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