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15年間ほぼ横ばい 女性の家事時間なぜ減らない

2013/7/9 日本経済新聞 プラスワン

低速度ジューサーで生ジュースを毎朝作る主婦も

しかも豆乳、生ショウガ、コーンスープなども作れるほか、搾りかすを料理や菓子作りに活用することも可能だ。従来の製品に比べ、利用頻度が高いという。「家族の健康のためなら多少の手間はいとわないという声を多くの女性から聞きました」と川村さんはヒットの理由を分析する。

「家電製品をそろえれば家事の時間が減るという単純な関係ではなくなっているのか」と納得しかけた章司に「女性の心理もわかってください」と声をかけてきたのは、調査会社、ソフトブレーン・フィールド(東京都千代田区)戦略企画室長の柳原千夏さん(33)。同社が20~60代の主婦を対象に昨年末に実施した家事の実態調査によると、約9割の主婦が家事の時短を望むと答える一方、家族に炊事を評価してほしいと訴える主婦が5割以上、掃除を評価してほしい主婦が3割弱に達した。「家族の評価を気にする主婦たちは、家事の時間を減らしたいと思っていても、手抜きと受け取られるのが嫌で大きく減らせないのです」

「負担を減らすいい方法はないかな」。調査の途中で書店に立ち寄った章司の目に「忙しすぎるお母さんの1日10分・7日間コーチング」というタイトルが飛び込んできた。発売元のダイヤモンド社(東京都渋谷区)書籍編集局の笠井一暁さん(40)に発刊の狙いを聞くと「女性にとって家事は大きな負担。1日の上限を決め、時間管理の効率を上げる秘訣を紹介しています」と説明。「優先順位をつけることがポイントです」

事務所に戻った章司が所長に中間報告をしていると「専門業者に任せれば負担は大きく減りますよ」と扉の外から声が聞こえてきた。訪れたのは家事代行サービス最大手、ベアーズ(東京都中央区)専務の高橋ゆきさん(44)。

90年代後半、香港の商社で働いていた高橋さんはフィリピン出身のメイドに家事を手伝ってもらったおかげで仕事と子育てを両立できたという。帰国後、同様なサービスがない現状に不満を感じ、99年に夫とともに会社を立ち上げた。掃除、買い物、料理、子どもの送迎からペットの世話まで各家庭の事情に合わせて家事を代行する。12年10月から今年9月までの取扱件数は約20万件の見通し。「05年ころから利用者が急増しました」。ただ、家事代行サービスは十分、浸透しておらず、家事の時間全体を押し下げる存在までにはなっていない。

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