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健康づくり

乳酸菌の効果的なとり方 食べるタイミングも重要 菌の種類で効果は様々

2013/5/30 日本経済新聞 プラスワン

食事の後にとる

これらの乳酸菌やビフィズス菌が入っているヨーグルトや乳酸菌飲料は、商品名や成分表示を見て選べばよい。さらに、その効果を十分に発揮させるには、とるタイミングが重要だ。「乳酸菌や、特にビフィズス菌は、胃酸に弱い。だから、胃酸が薄まり影響を受けにくい食後にとるとよい」と齋藤教授はアドバイスする。

また、辨野氏は「乳酸菌やビフィズス菌だけをとるよりも、それらの『エサ』となる食物繊維やオリゴ糖もたっぷりとるのが効果的。ヨーグルトにおからやバナナを混ぜたり、甘みをオリゴ糖やハチミツでつける方法もある。野菜たっぷりの食事の後に、ヨーグルトをデザートとして食べるのもいい」と話す。

◇            ◇

■ピロリ菌の抑制にも

医療の補助に乳酸菌を用いる研究成果も出ている。その一つが、胃の中のヘリコバクター・ピロリ(ピロリ菌)の除菌療法だ。

ピロリ菌は、胃に感染する細菌。ピロリ菌の感染は、胃がんや十二指腸潰瘍の原因となるため、その予防としてピロリ菌を殺菌する除菌療法が行われている。

除菌療法は、従来胃がんの治療後や十二指腸潰瘍などの患者にのみ保険での診療が可能だった。しかし、今年2月に保険の適用範囲が「内視鏡検査で確定診断された胃炎」にまで拡大され、より身近になった。

除菌療法では、抗菌剤を使ってピロリ菌を殺菌するが、薬剤が効かない耐性菌が増えており、除菌が成功する率は7割程度。東海大学医学部内科学系総合内科学の高木敦司教授は、除菌療法を始める前の3週間と除菌治療中に、LG21乳酸菌を含むヨーグルトを食べてもらったところ、除菌成功率は85%程度にまで上がったという。

「1回目の除菌療法が成功しない場合、薬を変えて2回目の除菌は保険がきくが、3回目は自費診療となり、耐性菌もできやすいという課題がある。ヨーグルトの活用で、1回目の除菌成功率を上げることには意味がある」(高木教授)

(ライター 武田 京子)

[日経プラスワン2013年5月25日付]

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