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ストレスや加齢で低下 免疫力高めるには… 笑って発散、腸内環境も影響

2013/2/19 日本経済新聞 朝刊

免疫力が高いと病気にかかりにくくなるといわれる。ひと口に免疫といっても、関わる細胞やその働きはさまざまだ。そもそも、免疫力とは何なのか。測る手法を開発した研究者がいると聞き、実際に受けてみた。専門家に免疫力を高めるために気をつけたいことなどをアドバイスしてもらった。

あなたの免疫力を測定――。東京医科歯科大学の廣川勝●(日の下に立)・名誉教授が開発した判定法を、30代前半、女性の記者も受けてみた。

「免疫力年齢は33~36歳。年齢相応で、ひとまずは安心できる」。廣川名誉教授は記者の検査結果を見てこう語った。普段は健康にあまり気を使っていないため、「おおむね問題なし」の結果に少しホッとした。ただ、こう付け加えた。「安全圏だけど、余力を付けられるようにもう少し高めておこう」

■細菌やウイルスを撃退

免疫とは、体内に侵入した細菌やウイルスを撃退したり、がん細胞が増殖したりしないよう守る仕組みだ。この仕組みに関係する免疫細胞には、ウイルスに感染した細胞を殺すT細胞やがん細胞を退治するナチュラルキラー(NK)細胞など様々な種類がある。これらが血液に乗って体中を巡りながら病原体の動きをパトロールする。最近は動脈硬化の発生にも関わることがわかってきた。

免疫力は血液中の様々な免疫細胞の数や比率、増殖能力などからわかるという。これらの能力が衰えると、様々な病気にかかりやすくなる。健康な人から高齢者まで幅広く調べ、これらの指標から免疫力を数値化した。採った血液を調べて比べると、およその「免疫年齢」がわかる仕組みだ。

免疫細胞の働きは年を取るにつれて衰える。だが、廣川名誉教授のこれまでの研究で、80歳以上まで長生きした人は中年並みの免疫力を保っていることがわかってきた。

では、免疫力の維持には何が効くのだろうか。バランスのよい食事や適度な運動、規則正しい生活習慣などは当たり前だ。このほか最近の研究で、腸内環境も関係することがわかってきた。東京大学の一戸猛志准教授らは、マウスを使った実験で、腸内細菌が大幅に減るとインフルエンザウイルスに感染しやすくなることを突き止めた。人間でもヨーグルトを食べ続けると、インフルに感染しにくくなるという研究結果がある。

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