今治市の主婦が考案「タオル体操」でアンチエイジング

日ごとに気温が高くなる4月、5月は、寒さで縮まった体を解きほぐすのによい季節だ。だからといって、きつい運動を長時間する必要はない。最近では、加齢による運動機能障害や生活習慣病の予防を目的とした運動に関する研究が進み、誰でも気軽に行えるトレーニング方法が提案されている。

洗面などに使うフェースタオルを両手に持ち、音楽に合わせて軽やかに腕と体を動かす人たち。動画投稿サイトなどで紹介されている「今治タオル体操」のワンシーンだ。

タオル生産地、今治の主婦が考案

タオル生産地として知られる愛媛県今治市の市民まちづくり推進課によると「12年前に、市内の主婦グループが考案した体操で、誰でも簡単に行えて、肩こりなどの解消効果があると評判を呼んでいる」という。同市も方法を解説したDVDを配布(有料)するなど、活動を支援している。

こうしたタオルを使った簡単な運動はいろいろなやり方が広がっていて、その効果を専門家も注目している。国士舘大学体育学部の須藤明治教授は「運動習慣のなかった人が自己流で体操や筋力トレーニングを行っても、脳の指令がうまく筋肉に伝わらなかったり関節の動きが不十分だったりして、期待するほどの効果が得られないことが多い」と話す。

普段使っていない筋肉や関節動かす

タオルなど身近な道具を使ったエクササイズは、道具の特性によって普段使っていない筋肉や関節の動きが生まれて、安全に効果の高い運動方法を身につけられる。スポーツジムや自治体の健康教室などでバランスボール、ミニボール、ゴムバンド、ポール(支柱)を用いた運動メニューが次々と提案されているのも、同様の狙いだ。

最近の研究では、筋肉が太く鍛えられるほどの強度、時間の運動をしなくても、健康維持効果が期待できることも分かってきた。運動習慣の少ない人は加齢によって筋肉が硬くなり、それが筋力の低下を加速。姿勢の悪化が筋肉をさらに硬直させるという悪循環が生まれている(上図)。放っておけば、要介護の状態になるリスクを高めることにもなりかねない。須藤教授は「ごく軽いエクササイズでも持続すれば十分な運動効果が期待でき、悪循環を断ち切れる」と指摘する。

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