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C型肝炎に新薬、高い効果期待 副作用には注意

2012/1/7 日本経済新聞 夕刊

C型肝炎のウイルスは血液を介して感染する(国立感染症研究所提供)

国内に約200万人の感染者がいるとみられるC型肝炎。慢性化すると肝硬変や肝臓がんに進むこともある恐ろしい病気だ。2011年11月に新しい薬が発売され、従来の薬では効きにくかった患者でも治療効果が期待できるようになった。治療期間が短縮できるなどの利点もあるが、副作用に注意する必要があると専門家は指摘している。

肝臓がん原因8割

この病気は「C型肝炎ウイルス」が感染して発症する。感染すると約7割で体内でウイルスが生息し続け、このうちの6~8割が慢性肝炎に進む。さらに10~30年かけて肝硬変や肝臓がんへと病気が進行することも少なくない。毎年約3万人が亡くなる肝臓がんの約8割がC型肝炎が原因とされている。

ウイルスは血液を介して感染する。感染者の多くはウイルスが発見される以前の輸血や血液製剤、注射針の使い回しなどが原因とみられる。今では新たな感染はほとんどないが、ピアスの穴開けなどでうつる危険性も指摘されている。

C型肝炎が恐ろしいのは自覚症状がほとんどないこと。気づかないまま何年も過ごし、治療が難しくなる例も多い。現在の治療は「ペグインターフェロン」という注射薬と飲み薬の「リバビリン」の2剤を併用するのが一般的。ただこの治療がよく効くのは、ウイルスが「2型」というタイプで、体内のウイルス量も少ない患者。日本人に多い「1型」のウイルスで体内の量も多いケースは効果が得られにくく、ウイルスを排除できるのは患者の約半数にとどまっている。

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