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裏読みWAVE

インド版カップヌードルの謎? 日本食文化の挑戦 編集委員 小林明

2013/7/5

インド版「カップヌードル」を試食する!

インドのムンバイ市内の食料品店で面白いものを見つけた。

日清食品のヒット商品「カップヌードル」。

日本でよくみかけるパッケージとは異なり、インド風に“味付け”されている。容器は光沢のあるプラスチック。デザインや色合いも日本の商品とはかなり異なるようだ(80グラム、30ルピー、1ルピー=約1.7円)。容器には、日清食品の創業者、安藤百福氏が1958年にインスタントラーメンを発明したという説明文が印刷してある。

一体、どんな味がするのだろうか?

購入して試食してみることにした。

日清食品によると、もともとインドには麺食文化はなく、「一説には北東部のコルカタ(カルカッタ)の中華料理店で出されていた焼きそばがインド全土に広がった」(経営戦略本部)とされる。そのせいか、汁気が少ない焼きそばのようなスタイルで食べるのがインドでは一般的なようだ。

「マスト・マサラ」「スパイシー・ベジタブル」「タンギー・チキン」の3種類。

風味は、いずれも植物の実、種、葉、根などから作られた香辛料のマサラ(カレー)が基本。日本で例えると、マサラは、みそやしょうゆに相当するような伝統的な味付けらしい。

■すべての味覚の基本はマサラ

インド・ムンバイ市で購入し、試食したインド版「カップヌードル」

容器には「熱湯を注ぐだけ」と英語で記載されている。日本の「カップヌードル」と同様に、麺にはかやくや調味料がすでについており、単に熱湯を注ぐだけで出来上がる。インドでも簡便性が売り物だ。

まずは「マスト・マサラ」を試食してみる。

熱湯を入れて約3分。麺の表面に、細かいアオノリのようなものが少しふりかけてあるのが見える。香辛料だろうか? スープにドロドロ感はなく、サラサラしている。麺全体が水気を吸うので、ちょうど日本の焼きそばに近い食感だ。

麺は短めでそれにスープを絡めて食べる。風味は基本的にはカレー味。麺がパサパサしてやや腹にもたれる感じがするが、後味がピリッと利いているので、適度に刺激があってバランスがいい。気候が暑いから、確かにこの程度の刺激があった方が心地良いかもしれない。

続いて「スパイシー・ベジタブル」を試食する。

やはり、これも風味はマサラを基本にしたカレー味。ただ、名前のように、食べているうちに徐々にのどの奥にややひりつくような辛さを感じる。インド風の味付けだ。この方がインド人にはなじみやすいのだろう。日本人でも辛い味が好きな人にははまるかもしれない。

いずれにしても、日本の「カップヌードル」とは風味も食感もかなり異なることが分かった。

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