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「コネもない、学歴もない、何もない」ところからの起業 イマジナ社長 奥山由実子氏

2013/6/24

起業といってもいったい何から始めたら……という女性たちのための「ウーマンズ・イニシアチブ・フォーラム スキルアップセミナー」(主催=日本経済新聞社)が6月3日、東京で開かれました。米国で起業した経験を持つイマジナ(東京・千代田)社長の奥山由実子さんは講演で、「コネなし、お金なし、ノウハウなしの状態からどうやって事業を興したのか」をユーモラスに語り、来場者を勇気づけてくれました。その内容を紹介します。
奥山由実子(おくやま・ゆみこ) 1993年に米国に人事コンサルティング会社(本社・ニューヨーク)を設立。2000社にのぼる在米日系企業に数々の人事管理プロジェクトを提言。 この実績とノウハウ、クライアント企業からの厚い信用と支援をもとに、2006年6月、東京に株式会社イマジナを設立。「人」にフォーカスした経営コンサルティングとして、クライアントの課題解決に日々取り組んでいる。著書に『社員の心を温める会社は必ず伸びる』(イマジナ)、『伸びる会社は月曜の朝がいちばん楽しい』(アーク出版)などがある。

■渡米、そして「事前準備ゼロ」で起業

日本でOLをやっていましたが、男性ばかりの企業で上に上がれると思えず何度か転職しました。最後に勤めた企業向けの研修を手掛ける会社の経営者は主婦から起業した女性社長でした。その会社で「ニューヨークに行きたい」と言い続け、念願かなってニューヨークに赴任したのです。

ところが、英会話スクールに何十万円も払って渡米したにもかかわらず、スターバックスで注文もできない。つらいアメリカ生活でした。やがて出会った男性2人に誘われて起業することに。勤めていた会社の社長に相談したところ、「やりたいことをやったらいい」と背中を押してもらいました。しかし、事前準備ゼロのスタートでした。

始めた事業はアメリカに進出した日本企業相手の人事コンサルティングです。当時(1993年ごろ)、北米には1万2000社もの日本企業が進出していたのですが、いいものを作っていても企業の半分以上がうまくいかず撤退していたのです。

そこで、何に悩んでいるのかを聞いたところ、日本企業は宗教も人種も異なる人々を雇うことがうまくできなかった。すぐセクハラとかパワハラとかいわれて、訴えられてしまうんです。これだ!と思い「企業概況」(アメリカにある日系企業の情報を掲載した雑誌)のAからZまでの企業に、とにかく電話をかけて営業しました。

しかし、コンサルティングの経験もなかったので「なんで来たの?」と、断られる日々が続きました。勤めていたときに身につけた「営業力」と、企業研修をセールスしていた経験のみを頼りに、ひたすら会社を回り、400社のなかで獲得できたのは2社だけでした。それでもお客さんですから、うれしかったですけれども……。

勤めていたときは何千万円も稼げていたのに、一人になると全然うまくいかない。自分ではなく会社の看板に稼がせてもらっていたことに気付いて、本当に寂しい日々でした。

■モチベーションを上げ続ける―2つの出会い

苦しい日々のなか、資金も尽きていきました。パートナーとごはんを食べるため、家中のコインを集めて、それでも家からソファが消え、ベッドやブランド物のバッグが消え、スーツや本がなくなっていく。家の中ががらんとしてくる様子を初めて体験しました。モチベーションも下がっていきます。そのとき、2つの出会いがあったのです。

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