12日、日曜日の午後。ムンバイ中心部にある公園に出掛けてみた。

ムンバイ市中心部の公園でクリケットを楽しむ市民

広場では100チームが草クリケット

頭上からジリジリと首筋に照り付ける日差しが痛い。

ムンバイ大学や高等裁判所に隣接した広大な広場はすでに大勢のクリケット愛好者でにぎわっていた。見渡すと、ざっと100チームほどはいるだろうか。

そろいのユニホーム姿で練習する本格的なチームもあれば、着のみ着のままの格好で三々五々集まってくるようなチームもある。年齢層は小、中学生から大学生や社会人クラスまで様々。技術レベルもかなりバラツキがあるようだ。

インドでは、きちんとした運動場がなくても、こうした街角のちょっとした広場や道路などを見つけてクリケットが盛んに行われている。確かに日本の草野球とよく似ている。クリケットは捕手以外は素手で捕球するため、グローブは要らない。

現地での知名度向上はこれから

「やあ、日本人かい? コンニチワ」

写真を撮っている筆者に話しかけてきたのは、インド南部のリゾート地、ゴア出身でムンバイ大学に通っているというリチャード君。「僕はサッカーの方が好きだけど、平均的なインド人男性は休日にクリケットを楽しむ人が多いんだ。女性もクリケット観戦が好き。だからテレビ放映なども人気が高いよ」と教えてくれた。

果たして、インド版「巨人の星」のことは知っているのだろうか?

リチャード君に尋ねたところ、「『スーラジ ザ・ライジングスター』ねぇ? 何だか面白そうな話だけど、まだ見たことがないな。僕の周りではあまり話題にのぼったことはないよ」という返事。広場で手当たり次第に同じ質問をぶつけてみたが、結局、知っている人は1人もいなかった。残念ながら、認知度はまだそれほど高くはないようだ。

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