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職場の知恵

ミドルパパが子育てに奮闘 気負わず仕事と両立

2013/3/11

男性の平均初婚年齢は30歳を超え、晩婚化が進んでいる。今や40代で初めて子どもを持つ人は珍しくなく、子どもが成人する時には定年も視野に入る。会社で責任ある立場にある男性は、仕事と初めての育児をどのように両立して、会社員としての後半戦を生きるのか。ミドル世代の新米パパの奮闘を追った。

■44歳で育休取得

毎朝、娘を保育園に送る津田公典さん(埼玉県朝霞市)

高島屋横浜店の紳士服売り場で働く安藤輝也さん(49)は5歳の娘を育てる。44歳での育児休暇取得は今も破られない同社の「最高齢記録」だ。娘が生まれたのは秋冬物の販売が忙しくなる10月。安藤さんは現場を仕切る係長だった。「育休は切り出しにくかったが、共働き前提の育児を妻と話し合っていた」ので、思い切って8日間休んだ。

社内結婚の妻は11歳年下。2年間の育休を経て、今は1日5時間半の短時間勤務で働く。平日は朝8時すぎに安藤さんが娘を保育園に送り、夕方に仕事を終えた妻が迎えに行く。週末が稼ぎ時の百貨店は2人そろって休みづらいので、土曜は安藤さん、日曜は妻が休めるようシフトを調整。「男の子育て」の土曜は早めに起きて、洗濯、自分と娘の朝食の用意、食器洗い、散歩、昼食、昼寝をさせてと多忙な1日を過ごす。

「家事は心配なかったが、子どもから目が離せないという精神的な負担を実感した」と安藤さんは語る。食が細い娘にきちんと食べさせる、共働きの親につられて夜更かしする娘をなだめて寝かしつけるなど、初めての子育ては思わぬ課題に直面する。「私自身、子育ては妻に任せるという古い考えの世代。若い頃にできた子どもだったら、周りに流されて今ほど協力しなかったかも」と笑いながら、家族3人の日々を過ごす。

■男性の子育て当たり前という意識

厚生労働省の調査によると、2011年の婚姻件数は66万1895組。男性が40歳以上の夫婦は15.8%を占め、ここ10年で急増している。45歳で結婚すると65歳までの雇用義務化が進んでも、子どもが成人した時には定年を迎えている計算だ。男性が45歳の場合、3分の1は妻が10歳以上年下で、妻が20代という夫婦も1割以上いる。年の差婚の妻の周囲には男性の育児参加に積極的なイクメンも多く、男性の子育ては当たり前という意識も強い。

「おはようございます。ほら、あいさつしなさい」。埼玉県朝霞市に住む津田公典さん(47)は毎朝、5歳の娘を自転車に乗せて保育園に向かう。夫婦共に東京都内勤務。職場が近く、カメラメーカーの開発部門でフレックス勤務の津田さんが夜の迎えまで引き受ける日もある。「娘の面倒をみるのは、やはり妻が多い。私は娘の成長に合わせた家具を作り、ネットが苦手な妻に代わって調べ物や買い物をする」。互いに補完して子育てに取り組む。

35歳で結婚、43歳で娘が生まれた。「一人暮らしも(子どもがいない夫婦だけの)DINKSの期間も長く、海外旅行や趣味などやりたいことは一通りやった」からか、自分の時間が欲しいという若い父親のようなストレスとは無縁だと笑う。娘が病気になった時は妻と1日交代で休むなど有給休暇を取る機会も増え、上司や職場の理解に感謝している。

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