N
MONO TRENDY
ブームの予感(日経MJ)

2013/1/6

ブームの予感(日経MJ)

働く女性、ランチの場を同僚との交流に活用

働く女性は増えた。総務省の労働力調査によると女性の労働力率は11年に63.0%と、85年の54.5%から8.5ポイント上昇した。働く女性の多くは家事を抱える。同僚との意思疎通や気分転換のためにランチは貴重な時間だ。千円を費やしても高くないのかもしれない。

一方、男性にとってランチの役割は低下している。新生銀行の調査で、12年のランチ代は約30年前の水準まで落ち込んだが、ランチに使う時間も減っている。12年は平均19.6分で、調査記録のある83年(33.0分)の約3分の2にすぎない。「食べない」「5分以下」が合わせて4.4%おり、食事相手は「1人でとる」(47.3%)が「同僚ととる」(44.2%)を上回った。「同僚と全く行かない」人も19.6%いた。

「食後に喫茶店でおしゃべり」、男性はわずか1.2%

食後に「喫茶店に入って友人などとおしゃべりをする」に至っては、83年の36.4%から12年は1.2%にまで減っている。レイク事業部の江本透部長代理は「企業も人が減って1人当たりの仕事量が増えている。昼時ぐらい『独りになりたい』という心理を反映しているのでは」とみる。都内で働く男性(37)は「できるだけ手短に栄養補給して少しでも休みたい」とお疲れの様子だった。

長引く景気悪化で平均月収は98年をピークにほぼ一貫して減少している。ランチに時間と労力をかける女性と、かけたくない男性たち。実は1分当たりの支払金額で比較すれば、男女とも20円前後で差は少ない。ランチに対する「時間価値」への評価がランチ代から見てとれる。

(関口圭)

[日経MJ2012年12月21日付]

MONO TRENDY連載記事一覧