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キャリアコンサルタントなど人事の専門家たちは「いまやリストラはどんな人にも降りかかってくる可能性がある病気のようなもの。その時になって後悔しないように、日ごろから予防策を心がけておいた方がいい」と口をそろえる。リストラされないようにするには、どんなことに気をつければよいか。プロに自己防衛策を聞いた。

リストラはいつ降りかかってくるかわからない(東京のハローワーク池袋で失業給付の手続きに並ぶ人たち)

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30代も対象に 若いうちから対策を

ある日、会社で自分の部署から離れた会議室に呼び出され、自分の斜め向かいの席に座った上司から「リラックスしてください」と切り出されたら、それはリストラ宣告の始まりかもしれない。斜め向かいから話しかけるのは、真向かいに座ると対立関係になるとして、リストラを手ほどきする専門会社がマニュアルで禁じているから。周到に用意された手順どおりに、「あなたの経験を生かす仕事を提供できない」「あなたと家族の将来を考えると――」「会社はできる限りあなたをサポートする」といった言葉が、感情的な表現を差しはさむことなく、たたみかけられていく。

こうしたリストラの現場に詳しく、「仕事のできるあなたが、なぜリストラされるのか」などの著書があるキャリアコンサルタントの砂山拡三郎さんは、「日本の会社員は、プロスポーツ選手のように、厳しい生き残り競争にさらされるようになってきている」と警鐘を鳴らす。プロ野球ではどんなに強いチームでも、チーム強化のためにいつも選手を入れ替えている。毎年、ある程度の人数が戦力外通告を受けることになり、長く同じチームに残るのは並大抵のことではない。会社もライバルに比べて弱い事業部門を丸ごと切り捨てるなど、「攻め」のリストラを繰り返すようになってきた。「こんな状況の中で生き残るためには、若いうちから自己防衛していかなければならない」と砂山さんは言う。

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