顔認識するホームカメラ、子供や老親見守りに最適
常識破りの日用品&文房具
フランスのnetatmoが開発した「welcome」は、顔認識機能を搭載したホームカメラだ。カメラが登録済みの家族の顔を認識すれば、その家族の在宅をスマートフォンに知らせてくれる。認識できない顔がカメラに写れば、「知らない顔」として通知される。子供の見守りや、実家の親の様子を見るのにも役立つはずだ。記者の自宅で試してみた。
設定は難しくない。最初は玄関に設置してみた。子供たちが帰ってくると、「知らない顔が見えた」と会社にいる自分のスマホに通知が来た。まずは彼らの名前を登録。何度も顔を認識させて徐々に精度を上げる必要があるが、玄関に置くとなかなか撮影される機会がない。そこでリビングに移動してみた。
リビングでは子供たちの写真がたくさん集まり、認識の精度は高まってきた。ただテレビが映り込む位置に置いてしまったため、出演者を次々に認識。ものすごく小さい顔もしっかりと「知らない顔」と通知し、結果として顔認識機能の高さを実感できた。
顔認識の情報や、カメラが捉えた動きは逐一スマホに通知が来る。映像もストリーミングで見られる。子供が帰宅したという通知を受けて、自宅に電話する、などの使い方もできた。映像の遅延はあるが、画質も不満のないレベルだった。
リビングで置いていたときに気になったのは、本体が熱くなったこと。動くものをその都度認識するため、常に動作を強いられた結果と考えられる。家族の顔をある程度覚えさせたら、玄関に移動するのがよいと感じた。
数日間使用した印象としては、子供だけが留守番するシーンが多い家庭や、遠方に高齢の両親を持つ家などでは、間違いなく有用といえる。設定は、登録した顔ごとに通知や録画の有無を決められ、プライバシーの点も安心ではある。記録した画像・映像もきょうたい体側でSDカードに保存され、クラウドに保存はしないので漏洩の心配も少なめ。顔認識の利点を最大限に活用した、優れたホームカメラといえるだろう。
(日経トレンディ編集部)
[日経トレンディ2015年9月号の記事を再構成]
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