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「センスあるね!」 人気高まるレザー製iPhoneケース 特集 新年のスタートに選びたい革小物(3)

2017/1/3

販売実績を急速に伸ばしているというレザー製iPhoneケース

 さまざまな高機能素材が開発されているにもかかわらず、変わらぬ人気を誇るレザーアイテム。これまで「コードバン財布」と「コンパクトで多収納な革小物」を紹介したが、最後となる今回は「iPhoneケース」を取り上げる。新年を迎えて心機一転スタートしたいとき、スマートフォン(スマホ)のケースを買い替えたくなるという人も多いのでは?

■ビジネスに適した品格と個性を併せ持つ

 ビジネスシーンに限らず、自分の持ち物のなかで、もっとも他人の目に触れる機会が多いのはスマートフォンではないだろうか。通話やメール、LINEなどで頻繁に取り出し、また机の上に置きっぱなしにしていることも多い。そんなとき、ついつい気になるのが他人のスマホケース。

 現在、スマホを保護するためにケースを装着している人は多く、特に最新のiPhoneは薄いためケースを付けたほうが持ちやすい。ただこういった機能だけでスマホケースを選んでいる人は少数派だろう。機能も求めながら、デザインにもこだわって選んでいる人がほとんどのはず。それだけにスマホケースには強く個性が表れる。画一的なスーツスタイルにおいては、スマホケースは人となりを判断する材料にもなりうるのだ。

 逆にいえば、スマホケースは個性をアピールするのにうってつけ。自分だけのカスタマイズをすることで自己表現ができ、また他人のスマホとの混同も避けられる。このように考える人が増えるなか、最近ビジネスパーソンから注目されているのがレザー製のスマホケースだ。

 三越伊勢丹では、レザー製iPhoneケースの販売実績は年間およそ400万円にのぼり、前年比250%と急成長しているという。

 「ご購入いただいた方からは、会社でも使うので見栄えをよくしたかった、家電量販店の品ぞろえに満足できない、価格も1万円前後でプレゼントにも最適といった声が多く聞かれます。売り上げは拡大傾向にあり、1ブランドで年間1000万円は狙えるマーケットです」(三越伊勢丹 革小物バイヤー 橋本宗宏氏)

 レザー製であればビジネスシーンにも適しており、やや値が張るため他人とかぶることも少ない。なによりセンスが感じられるため、周囲の見る目も変わるはず。デキる男と思われることができれば、仕事も円滑に進められるのではないだろうか。

 そこで今回は、レザー製iPhoneケースを紹介する。現在は人気レザーブランドからも続々と登場しており、それらは量販店では購入できない知る人ぞ知る逸品ばかり。もちろん作りもよく、デザインにもこだわっているため、個性をアピールするのにも最適だ。

■ザ ケース ファクトリー/バリエーション豊富なレザーケース専門ブランド

ザ ケース ファクトリーの「スマートフォンケース」(左/2万円、右/各1万2000円)※価格はすべて税別(以下同)

 伊勢丹が注目しているのが、ザ ケース ファクトリーのスマホケース。ザ ケース ファクトリーはスウェーデン発のブランドで、スマホ&タブレットなどのレザーケースを手がけている。レザー製に特化したモバイルアクセサリーブランドはめずらしく、バリエーションが豊富なところが強み。昨年ポップアップを展開したところ好評だったことから、今年はコーナーを常設して販売しているという。

 スマホケースはハンドメードで、著名ブランドにも素材を供給している伊タンナーの上質なレザーを使用。ファッション感度の高いデザインも魅力で、男女問わず使えるものが多い。

 手帳型ケースの内装は起毛素材になっていて、スマホ画面をやさしく保護してくれる。こういった気遣いは、ケースブランドならでは。さまざまな型押しデザインとカラーがあるため、自分らしさを表現できる好みのケースが選べるはずだ。

 「おしゃれで上質なものにこだわりを持つ30~40代男性から主に支持されていますが、女性にも人気があるのが特徴。伊勢丹新宿店では、本館ではなくメンズ館で販売していますが、3割ほどは女性のお客様が自分用に購入されることも多いです」(橋本氏)

 今年1年で200点以上も売れたというザ ケース ファクトリーのスマホケース。バリエーションは豊富にあるが、それぞれ在庫が少ないため、お気に入りのデザインを見つけたら即購入したい。

人気の手帳型ケース。外装には天然シボのような美しいエンボスがデザインされている
背面ケースもバリエーションが豊富。クロコ風やニット風などの型押しがあり、カラーも多彩

■ガンゾ/高級皮革のコードバンをぜいたくに使用

ガンゾの「シェルコードバン iPhone7ケース」(左/3万円)、「LISCO iPhone6/6Sケース」(1万7000円)

 ガンゾの手帳型iPhoneケースは、“革のダイヤモンド”と称されるコードバンを使用。コードバンとは馬の臀部(でんぶ)から採取される希少な革で、非常に硬く耐久性に優れ、エイジングにより牛革以上の深い色合いとツヤが出る(「人気の希少コードバン財布3選 熟達の仕立てが栄える」参照)。高級シューズや高級財布に用いられるこのコードバンを、ぜいたくにiPhoneケースに採用しているのだ。

 しかも使われているのは、米国の老舗タンナー・ホーウィン社のシェルコードバン。臀部の左右の原皮がつながった二枚貝(シェル)のような形状で採取したものを丹念になめし、オイルを含ませるなど数々の工程を経て作り上げられるため高品質なことで知られる。革の美しさや耐久性はもちろん防水性も高いという。

 もう一方の背面ケースはカウショルダーレザー製。伊フィレンツェで10世紀もの歴史を持つバケッタ製法を用いて、名門タンナーのバダラッシィ・カルロ社が仕上げた高級皮革を使用している。銀面は非常にスムースで、渋なめし独特のしっとりとした質感と深みのある色合いが魅力的。

 「最近は手帳型ケースが注目されているため、画面をしっかり保護しつつ、スマートな操作ができるように試作を繰り返しました。手帳型でも片手で電話やメールなどの操作がスムーズにできるよう使いやすさにこだわっています」(アジオカ プレス 菊池愛世氏)

手帳型ケースはフラップがぴたっと閉じる構造になっているのが特徴。樹脂に薄くすいたコードバンを貼り合わせ、膨らみを極力抑えたジャスト設計に仕上げている
背面にはレンズホールを設置。iPhone7のカメラレンズ位置に最適化されている
背面ケースは便利なカードポケットを搭載している。ブランドロゴも刻印してあり存在感抜群

■メゾンタクヤ/革本来の魅力をラグジュアリーに表現

メゾンタクヤの「iPhone7 Combo Case 手帳型ケース」(左2つ/各3万4000円)、「iPhone7 Case 背面ケース」(右 2つ/各1万2000円)

 メゾンタクヤはフランス人デザイナーが2008年に設立したレザーブランド。財布やカードケースなど完全ハンドメードの革小物を展開し、伊勢丹や大手セレクトショップで好評を得ている。仕立ての良さはもちろん、フランス発のラグジュアリーなデザインも魅力的だ。

 そんなメゾンタクヤが手がける本革iPhoneケースは、手にしっとりとなじみ、革の味わいと手縫いの美しさを楽しめる。天然皮革に特化したブランドならではの鮮やかなデザインが特徴で、素材もシュランケンカーフ、アリニンゴート、カムフラージュソフトゴート、スティングレー、アリゲーターなど多種多様。

 左から2番目の手帳型ケースは、外装にドイツのシュラケンカーフを使用。天然のシボが味わい深く、耐久性にも優れている。また内装には、植物タンニンなめしによる光沢のあるゴートレザーを使い、異なる革を用いて表情豊かに仕上げている。カードポケットと内ポケットがあり、電子マネーと名刺などを分けて収納することが可能だ。

 右から2番目の背面ケースに見られるカモフラージュ柄はプリントではなく、入れ墨のようにヤギ革へ直接色素を刷り込ませて迷彩柄を表現。革本来の素材感が楽しめて、使い込むと色が濃くなり違った風合いに変化するという。

 「iPhone4や5から継続してご利用くださるファンも多く、売り上げは好調に推移しています。30代後半~40代後半の男性のご購入が多く、経営者や会社役員など社会的地位の高い方を中心に支持されています。また最近は男性客層と同年代の女性の購買も増えています」(ファーレ営業部 徳江将氏)

カモフラージュ柄のゴートレザーと、天然シボが美しいカーフレザーを外装に用いた手帳型ケース。内装はどちらもゴートレザーを使用している
手帳型ケースは三つ折り構造のため、カメラレンズも保護できる。ケースが破損した際に部分補修も可能
背面ケースも数多くラインアップしている。左はカーフレザー、右はゴートレザー。迷彩柄はプリントではなく、革に直接染料を刷り込んだもので革本来の質感が楽しめる

■ザ シュペリオール レイバー/スマホをしっかり保護できるポーチ型

ザ シュペリオール レイバーの「leather iPhone 6 case camouflage」(左/6800円)、「iPhone and card case」(右/1万2000円)

ブランド名を直訳すると“優れた労働者”。それが示すように、ザ シュペリオール レイバーの製品は丈夫で長く使える点が最大のウリ。ハンドメードによる日本製にこだわり、最後のひと手間を惜しまず、タフな帆布トートや革小物などを展開している。

 iPhoneケースも質実剛健。どちらのケースもブランドのコンセプトに沿った、無駄のないスリーブタイプ(ポーチ型)でデザインされている。

 写真左のケースに使用している革は、伊モンタナ社のフルベジタブルタンニンレザー。カモフラージュ柄はプリントだが、透明感のある仕上げにより革の雰囲気を損なうことなく作られている。ザ シュペリオール レイバーの革製品はすべてハンドメイドで、レザーの選定から、裁断、縫製、仕上げまで自社の職人が1つ1つ丁寧に仕上げているのが魅力。手磨きによって生まれた美しく丈夫なコバが、スマホをしっかりと保護してくれるはずだ。

 右のケースは、スマホだけを持って外出できるようにと、スマートフォンとカード複数枚を収納できる構造になっている。電子マネーを活用している人にとってはうれしい。また、一般的な手帳型ケースはいまいちスマートさに欠けるという考えから、こちらもスリーブタイプに設計。そのためフラップを開かずともスマートフォンが取り出せる。イタリアのフルベジタブルタンニンレザーにもみ加工を施し、天然シボを生かしたデザインで、経年変化によりツヤが増して深い陰影を見せてくれるだろう。

 「どちらのアイテムも近年のスマートフォンの普及によりオーダー数を伸ばしているアイテムです。普及前と比べると年間オーダー数は約150%まで伸びています」(napプレス 柳井悠太氏)

形状はシンプルで無駄のないスリーブタイプで、しっかりスマホを保護できる。背面にはカードポケットを搭載。イタリア製レザーを使った迷彩デザインが目を引く
一般的な手帳型とは異なり、スリーブタイプのケースにカード収納を備えたフラップが付く。そのためフラップを閉じた状態でもスマホを素早く取り出せる

■他人と差がつく素材感&デザインが魅力

 以上、レザー製iPhoneケースの注目作を紹介した。ケースファクトリーはレザーに特化したケースブランドで、ケース自体の作りがよくバリエーションも豊富。ガンゾ、メゾンタクヤ、ザ シュペリオール レイバーは、財布やカードケースなどの革小物を手がける実力派レザーブランドなだけあって、素材使いやデザイン性に優れる。そのぶん値は張るものの、高級感と存在感があることはひと目でわかったはずだ。所有感も得られ、他人と差がつくレザー製iPhoneケースで気分一新、2017年のスタートを切りたい。

(ライター 津田昌宏)

特集 新年のスタートに選びたい革小物
 第1回 人気の希少コードバン財布3選 熟達の仕立てが栄える
 第2回 薄さ13ミリの極薄財布… 多収納コンパクト革小物3選
 第3回 「センスあるね!」レザー製iPhoneケースの人気高まる

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