東は慶大院、西は京大院 ともに2年連続で首位通いたいビジネススクール 2013年調査 日経・日経HRが実施

社会人の間で“学び直し”への意欲が高まるなか、経営学修士(MBA)を取得できる大学院が関心を集めている。ビジネスパーソンが通ってみたいMBA大学院を探るため、日本経済新聞社と日経HRは共同で2013年の「ビジネススクール調査」を実施。全国の20~40歳代を中心とするビジネスパーソン1715人の回答を基にランキングした。調査は前年に続き2回目。今年は国内の大学院に加え、海外の大学院もランキングしている。
通ってみたいMBA大学院ランキング(東)
1
(1)
1477点
慶應義塾大学大学院
経営管理研究科 経営管理専攻
2
(2)
1048点
早稲田大学大学院
商学研究科 ビジネス専攻
3
(6)
841点
一橋大学大学院
商学研究科 経営学修士コース
4
(3)
763点
グロービス経営大学院大学
経営研究科 経営専攻
5
(4)
700点
一橋大学大学院
国際企業戦略研究科 経営・金融専攻
6
(5)
325点
青山学院大学専門職大学院
国際マネジメント研究科 国際マネジメント専攻
7
(8)
322点
ビジネス・ブレークスルー大学大学院
経営学研究科 経営管理専攻/グローバリゼーション専攻
8
(7)
246点
中央大学大学院
戦略経営研究科 MBAプログラム(専門職学位課程)
9
(12)
233点
横浜国立大学大学院
国際社会科学府 経営学専攻博士課程前期(社会人専修コース)
10
(10)
220点
筑波大学大学院
ビジネス科学研究科 経営システム科学専攻
11
(20)
183点
英国国立オープン・ユニバーシティ
MBAプログラム
12
(14)
177点
明治大学専門職大学院
グローバル・ビジネス研究科 グローバル・ビジネス専攻
13
(13)
172点
産業能率大学大学院
総合マネジメント研究科
14
(11)
152点
首都大学東京大学院
社会科学研究科 博士前期課程 経営学専攻
15
(15)
128点
立教大学大学院
ビジネスデザイン研究科 ビジネスデザイン専攻
16
(-)
120点
金沢工業大学大学院
ビジネスアーキテクト専攻
17
(-)
119点
南山大学大学院
ビジネス研究科 ビジネス専攻
18
(-)
113点
テンプル大学ジャパンキャンパス
MBAプログラム
19
(16)
110点
小樽商科大学大学院
商学研究科 アントレプレナーシップ専攻(専門職大学院)
20
(19)
94点
SBI大学院大学
経営管理研究科 アントレプレナー専攻
20
(-)
94点
ボンド大学大学院ビジネススクール
BBTグローバルリーダーシップMBA
(注)大学院名の左の数字は順位、カッコ内は前年順位。「-」は順位なし

「知名度」が基準に

調査は、東日本と西日本のそれぞれで通ってみたい国内の大学院(経営学修士=MBA=または類するコース)を1位から3位まで選んでもらい、1位は3点、2位は2点、3位は1点を配点して総合点でランキングした。

その結果、首位は東日本が慶應義塾大学大学院の経営管理研究科(1477点)、西日本は京都大学大学院の経営管理教育部(1753点) となった。

東西の首位となった両校を選んだ理由をみると、慶大院経営管理研究科は、「知名度が高いから」が46.9%と最も多く、「企業から評価されている」が23.7%、「ビジネススクールとしての歴史がある」が20.3%で続いた。

一方、京大院経営管理教育部については、やはり「知名度が高いから」が56.7%でトップだった。以下、「卒業生が優秀だから」が20.8%、「企業から評価されている」が13.9%となった。

東日本の2位は早稲田大学大学院商学研究科(1048点)、3位は一橋大学大学院商学研究科(841点)が続いた。

西日本の2位は神戸大学大学院経営学研究科(1200点)、3位は同志社大学大学院ビジネス研究科(688点)の順だった。

トップ3は、東日本で前年6位から3位にランクアップした一橋大院を除いて、前年と同じ大学院が同順位となった。選んだ理由をみると、首位と同様に「知名度」を挙げた回答者が多い。

通ってみたいMBA大学院ランキング(西)
1
(1)
1753点
京都大学大学院
経営管理教育部 経営管理専攻
2
(2)
1200点
神戸大学大学院
経営学研究科 専門職学位課程 現代経営学専攻
3
(3)
688点
同志社大学大学院
ビジネス研究科 ビジネス専攻
4
(4)
679点
グロービス経営大学院大学
経営研究科 経営専攻(大阪校)
5
(6)
438点
九州大学大学院
経済学府 産業マネジメント専攻
6
(7)
422点
関西学院大学専門職大学院
経営戦略研究科 経営戦略専攻
7
(8)
421点
立命館アジア太平洋大学大学院
経営管理研究科 経営管理専攻(MBA)
8
(5)
372点
立命館大学大学院
経営管理研究科 経営管理専攻(専門職大学院)
9
(9)
278点
大阪府立大学大学院
経済学研究科 経営学専攻
10
(-)
157点
名古屋商科大学大学院
マネジメント研究科 マネジメント専攻修士課程(大阪校)
(注)大学院名の左の数字は順位、カッコ内は前年順位。「-」は順位なし

選んだ理由別、「教授、講師陣」「仕事と両立」の高評価は

通ってみたい大学院を選ぶ際、知名度で選ぶことは間違いではないが、ある大学院の教授は「知名度など外的要因ではなく、教育カリキュラムの充実度や教授陣のよさなど内的要因を見てほしい」と話す。ビジネススクールはどこの大学院を修了したかより、研究を通じて仕事に直結する知識やスキルがどれだけ身に付いたかが重要であるためという。

知名度で選ばれた大学院が多い中、「教授、講師陣」で選ばれたのは、東日本7位のビジネス・ブレークスルー大学大学院。経営コンサルタントの大前研一氏が学長を務める。教員の約95%が5年以上の実務経験者であるなど、実践的な教育を受けることができる。

実際に志望校を選ぶときには、ランキングは1つの指標とした上で、大学院の説明会に参加するなどして、各校の特徴を理解してから決定するようにしたい。

「学費が安い」では国公立が上位に

働きながら大学院に通うのならば、仕事と学業の両立は気になるところだろう。「仕事と両立できる開講時間のカリキュラム」の回答比率が高かった大学院の1つ、グロービス経営大学院大学は通学のしやすさが特徴。講義は平日夜間と土曜・日曜に行い、1科目は隔週・3カ月で修了できるため、仕事の状況に応じて通学曜日や回数を変えられる。

「国際的に評価」の項目は、英国国立オープン・ユニバーシティ、テンプル大学ジャパンキャンパスなど海外の大学院が上位に挙がった。立命館アジア太平洋大学大学院は日本の大学院であるが、講義の全てを英語で開講するなどの特徴がある。

国内・海外のビジネススクールランキング
12635点
ハーバード大学経営大学院
(米国)
21433点
スタンフォード大学経営大学院
(米国)
3896点
マサチューセッツ工科大学スローン校
(米国)
4413点
慶応義塾大学大学院
経営管理研究科 経営管理専攻(日本)
5342点
早稲田大学大学院
商学研究科 ビジネス専攻(日本)
6338点
コロンビア大学経営大学院
(米国)
7312点
カリフォルニア大学バークレー校
ハース・スクール・オブ・ビジネス(米国)
8307点
ケンブリッジ大学
ジャッジ・ビジネススクール(英国)
9284点
京都大学大学院
経営管理教育部 経営管理専攻(日本)
10260点
ロンドン大学経営大学院
(英国)
11233点
一橋大学大学院
国際企業戦略研究科 経営・金融専攻(日本)
12217点
エール大学経営大学院
(米国)
13207点
シンガポール国立大学
ビジネススクール(シンガポール)
14205点
グロービス経営大学院大学
経営研究科 経営専攻(日本)
15188点
神戸大学大学院
経営学研究科 専門職学位課程 現代経営学専攻
16167点
ペンシルベニア大学ウォートン校
(米国)
17162点
INSEAD
(フランス)
18125点
ノースウエスタン大学ケロッグ校
(米国)
19123点
IMD
(スイス)
20119点
中央大学大学院
戦略経営研究科 MBAプログラム(専門職学位課程)(日本)

「学費が安い」の項目は東日本と西日本合わせて10校のうち、9校を国公立大学院が占めた。首都大学東京大学院は、1年目に支払う入学金と授業料を合わせると80万2800円(13年度予定額、東京都民以外)。私立の大学院の初年度納入金は、平均130万円前後であるため、この金額は魅力的だ。

世界の人気校ランキング、首位は米ハーバード大経営大学院

グローバルに活躍できる人材へのニーズの高まりを受け、海外のビジネススクールに関心を持つ人もいるだろう。

今回の調査では、国内外のビジネススクールの学費を社費や無償の奨学金でまかなうことができ、各国・地域の生活費もほぼ同じだと仮定して、1~3位までを選んでもらい、1位に3点、2位に2点、3位には1点を配点して総合点を集計した。

その結果、米ハーバード大学経営大学院が2635点で首位に立った。選んだ理由は「国際的なランキングで評価されている」が46.9%と最も多く、「知名度が高いから」が38.0%、「卒業生が優秀だから」が29.7%となった。

2位には米スタンフォード大学経営大学院が1433点で入った。選んだ理由は首位のハーバード大院と同じく「国際的なランキングで評価されている」が最も多く43.8%を占め、「知名度が高いから」が37.9%で続いた。3位は米マサチューセッツ工科大学スローン校で896点だった。

日本勢では、慶大院経営管理研究科が413点で4位に入り、早大院商学研究科が342点で5位につけた。9位には京大院経営管理教育部(284点)、11位には一橋大院国際企業戦略研究科(233点)が入っている。

[日経Bizアカデミー2013年7月30日付]

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