「やってみなければわからない」を英語で言うと?
proof is in the pudding
There is no telling if the assignment will make or break her career. The proof is in the pudding.
(この仕事が彼女にとって吉と出るか凶と出るか。やってみなければわからない)
Vocab Aid:
there is no telling ~(~はわからない) make or break(成功するか否か)
直訳で「証拠はプディングの中にある」。推理ドラマのタイトルじゃありません。「(いいかどうかは)やってみなければわからない」――。これが表題のフレーズの比喩としての意味。もともとはthe proof of the pudding is in the eating(そのプディングが美味しいかどうかは食べてみなきゃわからない)が原形です。それが比喩としての意味は残したまま、なぜか文体だけが短く変化したものがthe proof is in the pudding。ここでのproofは「証拠」ではなく「テスト」、つまり「試し」の意味だと辞書にあります。今さらそんなことを言われても、やっぱりドラマの名探偵が「あったぞ!」と証拠の品をプディングの中に見つけるイメージしか湧いてこない、おかしなイディオムです。
How to use:
A. Jack says he can convince the customer to buy our products.
B. The proof is in the pudding, you know.
A. ジャックは取り引き先を説得してウチの製品を買わせるって言ってるわよ。
B. やってみなければわからないさ/どうだかな。
Further Study:
プディングの話になったら、一言なければ気がすまない英国帰りの知り合いがいます。イギリスの事情はともかく、少なくともアメリカでpuddingといえば食後のデザートの甘いものと相場はきまっています。ここからが本題。「デザート」にはjust desserts(ぴったりのデザート)という決まり文句があります。「善くも悪くもそれ相応の報いがある」という意味。食後に甘いデザートが出るかどうかはその人の行い次第と解釈できますが、このフレーズに限って言えばdeserts(deserve it≪それに値する≫がなまったもの)と綴るのが正しいとする説もあるので、何とも言えません。
He got his just desserts when he was ousted from the party.
(彼が党を除名になったのは当然の報いです)
It is just desserts for the scientist that an award was given for his long-term research.
(その科学者の永年の研究に賞が与えられたのは当然のことです)
[日経Bizアカデミー2016年3月7日付]