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自然を満喫、歩いて渡れる絶景の橋 ベスト10

2015/5/24

 橋の上から見る景色は格別だ。周囲に建物などがなく、自然が生み出した地形と風景を堪能できる。橋に詳しい専門家に、のんびり歩いて渡りながら、絶景が楽しめる橋を選んでもらった。

■どこから見ても自然美を堪能

 上位には、まさに日本の絶景と向き合える橋が並んだ。「古宇利大橋」(沖縄県今帰仁村)は周囲に広がるエメラルドグリーンの海と一体化したような感覚が味わえる。「通潤橋」(熊本県山都町)は橋の水路から放水する時の迫力が圧倒的だ。放水は橋の上からも下からも楽しめる。

 橋は本来、生活のためのもの。だが近年は観光目的で架けられる橋も増えてきた。湖や海上の橋、深い谷や森を見下ろす場所に架かる橋など、「橋があるからこそ見ることができる景色がある」(大嶽雅博さん)。

 一方で「錦帯橋」(山口県岩国市)や「渡月橋」(京都市)など歴史のある橋は「周囲の環境に調和していて心が和む」(平野暉雄さん)。橋の上からだけではなく、自然や街並みとともに見る橋の景色も魅力的だ。

 長い橋を歩いて渡る場合、服装や水分補給は気をつけたい。気温が高い場合は熱中症にも要注意だ。アクセスが悪い場所があるので、事前に調べてから現地に向かおう。

1位 古宇利大橋(沖縄県今帰仁村) 810ポイント
 ■輝く空の下 気分は海上散歩 沖縄本島北部の屋我地島(やがじしま)と古宇利島(こうりじま)を結ぶ全長1960メートルの橋。2005年に開通した。車道の脇に歩道が整備されている。無料で渡れる橋としては沖縄県宮古島市の伊良部大橋に次いで2番目に長い。「橋の両サイドに広がる青い海、美しく広がる空と雲。まるで海の上を歩いているよう」(河村亮太さん)。沖縄の海と空が存分に楽しめる。「橋の上からウミガメや魚が泳ぐ様子が見える。運が良ければマンタやジュゴンが橋の下を通ることも」(茂呂真理さん)。本島側から渡ると上り坂となり、空に向かっているように感じられる。古宇利島には沖縄版「アダムとイブ」伝説が残る。夏はウニやスイカがおいしい。(1)名護市街地から車で約30分(2)0980・56・2101=今帰仁村(なきじんそん)役場
2位 通潤橋(熊本県山都町) 780ポイント
 ■迫力満点の放水 稲作技術の粋 アーチ型の石橋で、通潤橋(つうじゅんきょう)の名の通り、中に水路が通っている。水不足に悩む住民を救うため江戸時代に造られた。国の重要文化財で、水路にたまった土砂を取り除くため、定期的に橋から水を放出する。「欄干のない橋の上から見下ろす放水は迫力満点」(大嶽雅博さん)。今も農業用水として使っており、5、6月の農繁期は放水を休止している。次回の放水は7月25日の午後1時から。今は予約放水は行っていない。「石橋の精緻な石組みが美しいだけでなく、周辺の田畑の景観も含めて稲作技術の粋を感じられる日本ならではの絶景」(茂呂さん)。(1)九州自動車道御船インターから車で約45分(2)0967・72・1158(山都町役場山の都創造課)
3位 河童橋(長野県松本市) 730ポイント
 ■景色との調和に感動 上高地(長野県松本市)のシンボル的存在。いつ架けられたかは分かっていない。芥川龍之介「河童」など文学作品にも登場した。名前の由来は「昔はカッパがいそうな深いふちがあった」「橋がなかった時代に着物を頭に載せて歩く姿がカッパに似ていた」など諸説ある。「まだ雪の残る穂高連峰と水面(みなも)に映る木々とのマッチングが美しい」(雨宮健一さん)。「上高地の景色との調和が考えられたデザインが素晴らしい」(高橋俊宏さん)。(1)上高地バスターミナルから徒歩5分(2)0263・94・2307(松本市山岳観光課)
4位 錦帯橋(山口県岩国市) 580ポイント
 日本三大奇橋の1つで、木造5連のアーチ橋。最初の橋は1673年に完成。2004年には半世紀ぶりに架け替えた。世界的にも珍しい構造で「造形物として美しい」(高橋さん)。「橋の上から眺める錦川や岩国城は格別。上り下りしながら何度も楽しめる」(平野暉雄さん)。大人300円。(1)JR岩国駅から車で約10分(2)0827・29・5107(岩国市錦帯橋課)
5位 渡月橋(京都市) 560ポイント
 京都を代表する橋。最初に完成したのは平安時代で、現在のものは1934年に架け替えられた。外観は木造だが中身は鉄桁。「橋の上から眺めると、上流側に嵐山や小倉山、愛宕山が見え、下流側には京都盆地がパノラマで広がる」(平野さん)。京都・嵐山のシンボル的存在だ。(1)JR嵯峨野線嵯峨嵐山駅(2)075・746・2255(京都市観光MICE推進室)
6位 九重“夢”大吊橋(大分県九重町) 500ポイント
 全長390メートルと歩行者専用のつり橋では日本一長い。「雄大な景色、驚くほどのスケール。一度は体験すべき」(井門隆夫さん)。地面からの高さは173メートルあり「眼下には日本の滝百選に選ばれた震動の滝や渓谷の原生林が広がる。遠くにはくじゅう連山も望め、空中散歩が楽しめる」(吉川宏史さん)。中学生以上500円。(1)大分自動車道九重インターから車で約25分(2)0973・73・3800(九重“夢”大吊橋観光案内所)
7位 谷瀬の吊橋(奈良県十津川村) 470ポイント
 生活のため村民が資金を出し合って架けた。長さ297メートル、高さ54メートルあり「十津川を見下ろす絶景が忘れられない」(村田博之さん)。「途中で引き返す人がいるほどスリル満点。空中を散歩しているよう」(平野さん)。(1)JR五条駅からバスで約2時間(2)0746・63・0200(十津川村観光協会)
8位 岩間沈下橋(高知県四万十市)
 四万十川が増水したら沈む橋。「欄干がなく水面の近さに驚く」(村田さん)。夏は橋から川に飛び込む子どもの姿も。(1)高知自動車道四万十町中央ICから車で約1時間10分(2)0880・35・4171(四万十市観光協会)
9位 来島海峡大橋(愛媛県今治市)
 瀬戸内海を渡るしまなみ海道に架かる、世界初の3連つり橋。「橋の上からは来島海峡の急な潮流や渦潮、瀬戸の島々の織りなす自然美が一望できる」(吉川さん)。(1)西瀬戸自動車道今治北インターから車で約5分(2)0898・36・1541(今治市観光課)
10位 鶴の舞橋(青森県鶴田町)
 町おこしのため架けられた木造橋。「木のぬくもりが郷愁を誘う。遠くから眺めても絵になる」(津田令子さん)。(1)JR陸奥鶴田駅から車で約10分(2)0173・22・2111(鶴田町役場産業観光課)

  ◇  ◇  ◇  

 表の見方 数字は選者の評価を点数にした。橋の名称、所在地(1)アクセス方法(2)問い合わせ先の電話番号。写真は1位がJTBフォト、2、3、5、7位が平野暉雄氏提供、4、6位が日本橋梁建設協会提供。

 調査の方法 全国の歩いて渡れる橋のうち、「橋を渡りながら眺める景色が素晴らしい」ものを、専門家の協力を得て41カ所選定。橋が周囲と調和している、橋そのものが美しい、などの点も加味しながらお薦めを選んでもらった。選者は次の通り(敬称略、五十音順)

 雨宮健一(KNT―CTホールディングス国内旅行部)▽井門隆夫(井門観光研究所代表)▽大嶽雅博(サイト「河童倶楽部」運営)▽河村亮太(日本旅行総研研究員)▽高橋俊宏(エイ出版社(エイは木へんに世)「Discover Japan」プロデューサー)▽津田令子(トラベルキャスター)▽平野暉雄(橋の写真家)▽村田博之(オールアバウト名所・旧跡ガイド)▽茂呂真理(昭文社まっぷる編集部)▽吉川宏史(日本橋梁建設協会技術顧問)

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