観光もかねて お薦めのアウトレットモール、ベスト10
有名ブランドの衣料品やバッグなどを安く買えると人気が高いアウトレットモール。気軽に立ち寄れて、今の時期はイルミネーションも美しい。家族で観光とクリスマスの買い物を楽しめる施設を専門家に聞いた。
ゆったり210店、遊び場充実
観覧車や小さな子どもが遊べるキッズランドなど娯楽施設も充実。飲食店もフードコート(約750席)を含めておよそ10店と充実している。冬場はモールの入り口付近や、2つの店舗ゾーンを結ぶ橋などにイルミネーションが輝く。
東名高速御殿場インターチェンジから近く、箱根や伊豆、富士五湖などの観光の際に立ち寄りやすい。JR御殿場駅や東名御殿場インターから無料バスが出るほか、「都内から直通バスも出ているので行きやすい」(古市奈津樹さん)。(1)12月~翌2月は午前10時~午後7時(2月19日休業)(2)東名高速道路「御殿場インターチェンジ(IC)」から約5分(3)0550・81・3122
別荘地で洗練されたショッピング
冬季は芝生の広大な広場にイルミネーションが点灯する。隣接する軽井沢プリンスホテルなどに滞在して買い物のほかに散策やスポーツを楽しめるため、小さい子ども連れの家族も少なくない。(1)12月~来年1月は午前10時~午後7時(1月20、21日に一部店舗のみ休業)(2)上信越自動車道「碓氷軽井沢IC」から約15分(3)0267・42・5211
すぐ横にコースター
約240店が並ぶショッピング街は随所に休息所があり配慮が行き届く。大道芸などのイベントも盛ん。飲食店では松阪牛のハンバーグステーキなどご当地グルメが人気だ。「ウインタードリーム」と銘打ち、2月中旬までイルミネーションを点灯させる。近隣には冬の華やかな電飾で知られるフラワーパーク「なばなの里」もある。(1)午前10時~午後8時(今年度は1月27日のみ休み)(2)伊勢湾岸自動車道「湾岸長島IC」からすぐ(3)0594・45・8700
「東京湾アクアラインからすぐなので立ち寄りやすい」(古市さん)といい、房総方面の観光も楽しめる。2012年の開業後、急ピッチで店舗数を増やし、今は約250店と首都圏最大級だ。「増床でショップの魅力が高まり、フードコートも大きく使いやすい」(生地雅之さん)
(1)午前10時~午後8時(1月末までは休業は1月20日のみ)(2)東京湾アクアライン「木更津金田IC」から約1キロメートル、「袖ケ浦IC」から約4.5キロメートルなど(3)0438・38・6100
店舗数は西日本最大級の約210店。米ロサンゼルス市郊外の高級住宅地をモデルとした開放的な施設で高級ブランドが充実している。「隣接するイオンモール神戸北と合わせて利用する人も多い」(佐伯邦雄さん)。(1)午前10時~午後8時(毎年2月の第3週木曜日は休業)(2)中国自動車道「神戸三田IC」から約3.5キロメートル(3)078・983・3450
栃木県の日光など、首都圏からの日帰りレジャーと組み合わせて楽しめる。「プラダアウトレット」など海外の高級ブランドが集まり、店舗数は約180店。託児サービスも充実していて「ママが買い物に集中したい家族におすすめ」(小暮祥子さん)。東北自動車道「佐野藤岡IC」から約5分(電)0283・20・5800
雪の日も安心して買い物ができる屋内型の施設で、館内に約170店が広がる。ラーメンやアイスクリームなど、北海道のご当地グルメを堪能できる大型フードコートも充実している。新千歳空港から道央自動車道で約30分(電)011・377・3200
関西国際空港の対岸に位置する。2階建てモールは米国南部の港町をイメージしており、約210店が集う。阪神高速湾岸線「泉佐野南出口」から約5分(電)072・458・4600
「動物ふれあい広場など施設が充実」(小暮さん)しており子ども連れにはぴったり。温泉と組み合わせて楽しみたい。東北自動車道「黒磯板室IC」から約2分。(電)0287・65・4999
那覇空港から車で15分とあって観光客も多い。名称は沖縄方言で「人々が集い遊ぶ庭」の意。沖縄土産もそろえられ「地域グルメも充実」(平野和之さん)。(電)0120・15・1427
表の見方 数字は選者の評価を点数にした。施設名、所在地。(1)店舗の営業時間(年末年始などは異なる場合も。カッコ内は休業日)(2)車での主なアクセス(3)問い合わせ先電話番号。3位の写真は施設提供
大型化 魅力もアップ
魅力は規格外の商品や季節の過ぎた型落ち品を正規の価格の2~6割安で手にできる店がたくさん集まっている点だろう。モールは国内に40カ所ほどある。最近は増床し、店舗数が200店を超えるところも相次ぎ誕生している。
上位は三菱地所系のプレミアム・アウトレットと、三井不動産系の三井アウトレットパークが多く並んだ。どちらも人気の海外高級ブランドを中心に品ぞろえを充実させ、異国を思わせる街並みで一日中楽しめるようにしている。
観光地にある独立系のモールは娯楽施設などが評価された。ランキング外だったが、九州、東北、中国地方などにも観光ツアーに組み込まれる大型モールが増えている。地域の特産品や飲食店、子どもの遊び場を充実させた施設が増え、財布のひもがつい、緩んでしまいそうだ。
◇ ◇ ◇
調査の方法 取材で作成した国内の主要アウトレットモール39施設のリストを基に店の充実度や家族向け娯楽施設、周辺観光地の魅力なども加味し、家族旅行で楽しめるお薦めの施設を専門家10人に選んでもらった。選者は以下の通り(敬称略、五十音順)
岩崎剛幸(船井総合研究所上席コンサルタント)▽生地雅之(オチマーケティングオフィス代表)▽桑名美保(日本旅行広報室マネージャー)▽小暮祥子(子連れ旅行アドバイザー)▽佐伯邦雄(丹青モールマネジメント)▽高橋成美(阪急交通社東日本メディア国内営業二課)▽千葉千枝子(観光ジャーナリスト)▽中村律子(クラブツーリズムバス旅行部)▽平野和之(経済評論家)▽古市奈津樹(ラクシーズファッション事業部「ファッションラテ」担当)
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