日本発祥ピザトースト 昭和の傑作、今風におうちで

デニッシュやバゲットでも楽しめる(東京都新宿区のモアザンベーカリー)=遠藤 宏撮影
デニッシュやバゲットでも楽しめる(東京都新宿区のモアザンベーカリー)=遠藤 宏撮影

昭和の喫茶店の定番メニュー、どこか懐かしいピザトーストは、50年以上前に日本で生まれたのをご存じだろうか。手軽で栄養価も高いひと品をさらにおいしく、今風にアレンジした。

プリンやナポリタンなど、昭和の喫茶店で親しまれた定番メニューは、どこかホッとさせる味が魅力。ピザトーストもそのひとつだ。オーブントースターが普及し始めた昭和40年代には家庭でも楽しまれるように。食パンをピザの土台に見立て、トマトソースはケチャップで代用。野菜やハム、チーズをのせて焼くと、手軽で栄養価も高い朝食やおやつになった。

ピザトースト発祥の店、東京・日比谷の「珈琲館 紅鹿舎(べにしか)」では、今も来店客の半数以上が注文する。3代目オーナーの村上淳さんによると、材料はバター、トマトソース、玉ネギ、サラミ、マッシュルーム、ピーマン、チーズ、パセリ、パプリカパウダー、そして厚さ3・5センチの特注山型食パン。当時と変わっていない。

東京・新宿の「モアザンベーカリー」でサンドイッチディレクターを務める山口友希さんが、基本のピザトーストのほかに2種類のアレンジレシピを紹介してくれた。「子供のころはよく食べたのに、最近は食べる機会がなく、あらためて作ってみるといろいろな可能性を発見しました」

基本のピザトーストは食パンにトマトケチャップを塗り、スライスした玉ネギとマッシュルームを全体に散らす。シュレッドチーズ(ピザチーズ)で全体を覆い、薄切りにしたソーセージ、種をとって輪切りにしたピーマンをトッピング。180度のオーブンやオーブントースターで、チーズが溶けるまで8分ほど焼く。ケチャップに少量のチューブのおろしにんにくと白ワインビネガー、オレガノを加えて“トマトソース風”にするのがおすすめだ。

「このケチャップとチーズとの相性を考えて、もっちりと甘みのある食パンを選びました」。酸味やコクのある具材を受けとめ、甘みも楽しめるよう、パンは厚さ3・5~4センチにスライスしたものを使った。市販の食パンは4枚切りで厚さは3センチ。1斤を好みの厚さに切り分けてもいい。

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昭和の日本で生まれた傑作