NIKKEIプラス1

運動の習慣を付けるのも大切だ。定期的に運動している人には中途覚醒が少ないという研究報告もあるという。ストレスも大敵。睡眠が浅くなって中途覚醒を起こしやすくなる。自分なりのストレス解消法をみつけたい。

寝酒は逆効果だ。アルコールを飲むと一般に寝付きがよくなるといわれるが、睡眠が浅くなってしまい、中途覚醒を招きやすい。睡眠中の脱水を防ぐために水分補給は必要だが、過度にとると、目を覚ましやすくなる。トイレに毎晩起きるような人は水分のとりすぎに注意したい。

中途覚醒に限らず、不眠症の目安として重視されるのは日中の眠気。井上理事長は「中途覚醒があったとしても、元気に昼間活動できているなら大きな問題はない」と強調する。ただしいつも眠く、しばしば居眠りしてしまうようなら、まずは精神科や心療内科などを受診するようにしたい。日本睡眠学会のウェブサイトでは全国の専門医療機関が紹介されている。

中島教授は「中途覚醒を起こす代表的な病気としては眠っているときに呼吸が止まる『睡眠時無呼吸症候群』や足がピクピクと動く『周期性四肢運動障害』がある。前立腺肥大症などの泌尿器系の病気や心不全も考えられる」と語る。日中の眠気は侮れない。

(ライター 伊藤 和弘)

[NIKKEIプラス1 2021年8月21日付]