NIKKEIプラス1

大きく原材料の違いにより「ホエイ」「カゼイン」「ソイ」に分けられる。ホエイとカゼインは牛乳由来で動物性、ソイは大豆由来で植物性のたんぱく質だ。

乳清から作るホエイプロテインは吸収が早く、ソイやカゼインは吸収が遅い。日本プロテイン協会の藤戸正彦さんは「筋力を向上させたい人はホエイがお薦め。体内で作れないBCAA(分岐鎖アミノ酸のバリン、ロイシン、イソロイシン)が多く含まれ、運動後にすばやくホエイを摂取するのがコツ」と話す。

粉末を液体に溶かす環境が整っていない場合はどうするか。最近は粉末以外の商品も多く出ている。

日本経済新聞の本社近くのコンビニには、プロテインバーやパック入り飲料、ゼリー状の飲料のほか、たんぱく質が約10グラム入ったヨーグルト「オイコス」などが並ぶ。ゆで卵やサラダチキン、サラダフィッシュなど高たんぱく質のお総菜も棚の広い面積を占める。日清食品は4月、たんぱく質が従来の1・5倍含まれたカップヌードルを発売した。

これまでプロテインを300種類以上試した「プロテインひろこ」こと森口ひろ子さんは「食事が十分に取れず、たんぱく質だけを効率的に補いたいときは粉末、おやつ代わりにはバーやヨーグルトがお薦め」と助言する。「同じ味は飽きる、冬場は冷水で割るとおなかが冷える、などの理由で、続けられなくなるケースもある。無理なく摂取できる方法や商品を見つけられるとよい」(森口さん)

取り過ぎは問題なのだろうか。藤戸さんによると「一度に吸収できるたんぱく質は約20グラム。そのためにも1日の必要量を何回かに分けて取ることがポイント」。運動する人は体重1キログラムあたり1日2グラムほど取ってもいいが、20グラムを大幅に上回る量を取っても吸収できず、内臓に負担がかかることもある。

藤戸さんと森口さんの助言を参考に、気になったプロテイン粉末を購入してみた。

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プロテイン粉末市場 2020年は4割拡大