経営者の「顔」を見せて、企業イメージ高める

企業マーケティングの重要性を力説する。商品でもブランドでもなく、企業自体のイメージを向上させることが将来のためになるという。

繰り返しになりますがマーケティングは進化しています。商品中心からブランド中心、さらに企業中心へと変わっているのです。すでに商品の機能面で違いを出すのが難しくなり、ブランドが感情移入する対象に変わりました。さらに、消費者はそのブランドを作る企業そのものを気にするようになっています。

そこで大事なのが企業のイメージをどう作るかです。例えば商品を前面に出すことでもイメージは作れるでしょう。環境保全の取り組みや女性の登用を打ち出したり、株価や配当などを中心に据えたりする方法もあると思います。

私の手法は経営者の顔と姿勢を見せることです。何かあった時には自分の言葉で説明する。できる限りファンなどに理解を求め、透明性を高める。それが企業の価値と信頼を高めることにつながると思います。

海外で投資家やアナリストに会って、会社について説明する機会があります。最初はもちろん商品やビジネスの戦略を説明するわけです。すると最後に必ず「誰がやるんですか」と聞かれます。

答えはもちろん「私」です。そうすると、投資家たちはその経営者が長期で取り組むと解釈します。それが企業の安定に結びつくと評価されるのだと思います。

=この項終わり

[日経産業新聞 2019年9月3日付]

「仕事人秘録セレクション」は金曜更新です。


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