専門家の折り紙つき 土産に最適、どら焼きベスト10
年代を問わずなじみ深い菓子のひとつ、どら焼き。最近はあんに生クリームを加えた商品なども登場し、味に幅も出てきた。そこで手みやげに喜んでもらえそうなお薦めを専門家に試食して選んでもらった。

ふわふわで甘さ控えめ
北海道産小豆を使ったあんは甘さを控え、小豆の自然な風味を生かしている。手作りなので1日3000個の限定販売。基本は店頭販売で、そのほか週に1回程度、全国各地のいずれかの百貨店で販売している。取り寄せにも対応しているが、時間がかかる。ほかに白あんもある。「焼き色が見るからにおいしそう。手作りの優しさが伝わってくる」(中島眞介さん)、「皮もあんも完璧」(藤原浩さん)(1)315円(2)03・3841・2210

カステラの素材と製法生かす
「和三盆の上品な甘み」(下井美奈子さん)、「卵のコクとまろやかさを感じる黄金色の生地」(寺脇加恵さん)、「小豆の風味が豊かな粒あん」(福田淳子さん)(1)210円(2)0120・045・082

カフェオレにも合う

もちもちした食感

豆の香り豊か
ヒントは愛知県の喫茶店で提供される「小倉トースト」。焼いた食パンにマーガリンかバターを塗り、小倉あんをのせる小倉トーストから、あんにバターを組み合わせた。手みやげに喜ばれるよう、小さく刻んだ栗を加えた。「コーヒーとも相性抜群。洋菓子好きにもお薦め」(服部吉彦さん)(1)120円(2)0572・22・1088
「大粒の大納言を使用した粒あん。小ぶりでも高い満足感」(平岩さん)がある。やや薄めの皮は、もちっとした食感で黒糖の自然な甘みを生かした。1枚の生地を半月型に折りたたみ、中にほくほくした食感の粒あんを挟んでいる。(1)200円(2)0120・159・622
北海道十勝産の小豆を「これ以上は難しい」というほど水分が多い状態でたき、滑らかな口溶けのあんにしている。皮はふんわり。できたてを瞬間急速冷凍した冷凍品もある。「あんにうまみがある」(野崎洋光さん)(1)120円(2)0120・12・6666
1940年に創業した。本業はあん専門店で、いまは和菓子事業も手掛ける。上生菓子に使うなめらかなあんに、金時豆、虎豆、うぐいす豆、白小豆、小豆の5種類の豆を加えて炊き上げる工夫を凝らした。「豆の個性が楽しい」(藤原さん)(1)160円(2)0120・506・108
佐賀県産のもち米「ヒヨクモチ」を使った皮はもっちり。2口分ほどと小ぶりで「小さくかわいらしく女性に喜ばれる」(山崎さん)(1)105円(2)092・291・2867 取り寄せ不可。博多の本店など福岡市内の6店舗、伊勢丹新宿店、JR名古屋高島屋で購入できる。
表の見方 店名、商品名、カッコ内は本社・本店の所在地。数字は選者の評価を点数化。(1)1個の消費税込みの価格(2)問い合わせ・取り寄せ先電話番号。取り寄せには送料のほか化粧箱代などが別途かかる場合も。
■定番の粒あん 上位に
円盤状のカステラ風の生地であんを挟んだシンプルな菓子は、打楽器の銅鑼(どら)に形が似ているからその名がついたという説がある。現在は「生クリームや果物などを挟み、洋菓子のようにアレンジした商品も増えている」(藤原浩さん)。試食会にもあんに抹茶、いちごやプリンなどを使った商品が多数上った。ただ、上位を占めたのは昔ながらの粒あんだった。
皮は大きく2タイプあり、1位「亀十」や3位「KITAYA 六人衆」は、シフォンケーキのようにふんわり。一方で4位「鶴屋吉信」、7位「黒船」や10位「鈴懸」は米粉を使い、薄皮でもっちりとした食感だ。
「そのまま温かいお茶といただくのがベスト」(服部吉彦さん)だが、オーブンで温め直すと「出来たての味、香ばしさを楽しめる」(寺脇加恵さん)。好みで温かいどら焼きに生クリーム、バターやメープルシロップなどを添えれば自分流の新しい味を開拓できそうだ。
◇ ◇ ◇
調査の方法 全国の百貨店や取り寄せで購入できるどら焼きを対象とし、売れ筋、専門家の推薦などにより26商品を候補に選出。専門家に実際に試食して選んでもらった。選者は次の通り(敬称略、五十音順)。
下井美奈子(スイーツコーディネーター)▽下園昌江(お菓子研究家)▽寺脇加恵(飲食コーディネーター)▽中島眞介(ホテルニューオータニ調理部長)▽野崎洋光(日本料理『分とく山』料理長)▽服部吉彦(服部栄養専門学校副理事長)▽平岩理緒(『幸せのケーキ共和国』主宰)▽福田淳子(菓子研究家)▽藤原浩(日本フードアナリスト協会常任理事)▽山崎彩(和菓子研究家)
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