仕事も遊びも 専門家お薦め、タブレット13機種
2013年から新しいタブレット(多機能携帯端末)が続々と登場し、選択肢が一気に広がった。ノートパソコン(PC)に比べ軽くて携帯するのに便利で、PC操作に慣れていない人でもすぐに調べ物などができる。そこで主に仕事で使う場合とオフタイムを充実させる場合それぞれでお薦めの端末を専門家に選んでもらった。
<ビジネスで使えるトップ10>
PDFや手書きメモ、アプリが充実
ウィンドウズ8.1搭載、軽量の8型
キーボード接続でノートパソコンに
別売りのキーボードと組み合わせればノートPCとして使える「2イン1」型。「Surface Pro2に比べて使えるアプリには制限があるが軽くていい」(法林岳之さん)(1)10.6型、1920×1080(2)Windows RT 8.1(3)32、64ギガバイトの2種類(4)275×173×9ミリメートル(5)680グラム(6)10時間(7)5万5000円(64ギガバイト)(8)日本マイクロソフト
防水・防じんで持ち歩くのに安心。入浴中も使える。Office Home & Business 2013搭載。「CPUは最新のアトムを採用。アプリの動作も軽快でバッテリーの持ちも15.5時間と長い」(本田雅一さん)、「2560×1600ピクセルの高精細画面と入力用のペンがすばらしい使い心地」(宮野友彦さん)。富士通(電)0120・959・242
タブレットの画面をテレビ画面などに簡単に映し出せる端子を備え、プレゼンテーション用にも使える。日本エイサー(電)0570・01・6868
SIMカードを用意すれば、Wi-Fi(無線LAN)に加え3G携帯電話回線でも接続できるモデルがある。デル(電)0120・912・039
キーボード付きモデルならノートPCにもなる。Office Home & Business 2013搭載。NEC(電)0120・977・121
<オフタイムが充実トップ3>
電子書籍が読みやすい画面比率
高品質の液晶、写真の再現性高く
表の見方 製品名、順位の下の数字は専門家の評価を集計したもの。(1)画面サイズ、解像度(ピクセル)(2)OS(3)記憶容量(4)本体サイズ(5)重さ(6)電池の持ち(Wi-Fi利用時)(7)価格の目安(1月下旬の大手量販店のウェブ価格、消費税込み)(8)メーカー名、問い合わせ先、※は携帯電話回線も使えるセルラー、Wi-Fiの両モデルがあるうちのWi-Fiモデル。1~3位は取り上げた機種の中での相対評価でスペックをチャート化した。
■手軽・快適 新顔続々と
タブレットはスマートフォン(スマホ)のようにタッチパネルで操作できる端末で、初心者でも簡単に扱える。たくさんの文字を入力するのには不便という声に対応し、最近はキーボードを接続できるタイプも出てきた。
ビジネスではPCとの併用で使われることが多い。そこで基本ソフト(OS)がPCのOSと同じウィンドウズである端末が10機種中7機種を占めた。グラフなどを作れる米マイクロソフトのソフト「オフィス」などに対応していて使い勝手がよい。
一方でタブレットはウェブサイトの閲覧や動画の視聴などに最も使われる。リビングに1台あれば、何かを「今見たい」と思ったときにすぐに起動できる便利さは、PCの比ではない。そんなユーザー向けにはiPadとアンドロイドタブレット「ネクサス7」の一騎打ちとなった。
いずれも1位はiPad。「タブレットの良さは次々と生まれる多様なサービスに簡単に対応できること。その点、iPadは強い」(本田雅一さん)ということが示された結果だ。
■1台で済ませたいなら… 「VAIO Tap 11」評価高く
パソコンにタブレット――。便利なデジタル機器は増える。だからこそ「これ1台あれば十分という端末がほしい」という声は高まる。専門家にそんな機種を尋ねると、ソニーの「VAIO Tap(バイオタップ)11」が一番人気だった。
Windows 8を搭載。CPUに最新の第4世代インテルコアを採用する11.6型画面ながら、薄型軽量。背面のスタンドを立ててキーボードと組み合わせれば、ノートPCに早変わりする。キーボードと無線通信で接続するので、画面の位置も自由だ。
「キーボードは接続が簡単で使いやすい。価格は約16万円と高めだが、これ以上の選択肢はない」(竹内亮介さん)。本体とキーボードをマグネットで重ね合わせられて持ち運びも便利。「バッテリーの持ちは8時間とやや短いが、あらゆる用途に使える」(本田さん)など高い評価が集まった。
◇ ◇ ◇
調査の方法 2013年発売の主要メーカーのタブレットから「ビジネスで持ち歩きたい人向け」と「ネット閲覧や短文メールが主な目的の人向け」それぞれの用途で、5機種を各専門家にお薦め順に選んでもらって集計した。それとは別に「これ1台でメーンのPCは不要」といえる「2イン1」型の機種も挙げてもらった。専門家は以下の通り(敬称略、五十音順)
有我武紘(日経トレンディ編集部)▽安蔵靖志(IT・家電ジャーナリスト)▽石野純也(ITジャーナリスト)▽太田百合子(デジモノライター)▽白根雅彦(フリーライター)▽竹内亮介(同)▽戸田覚(ビジネス書作家)▽橋本保(フリーライター)▽房野麻子(同)▽法林岳之(同)▽本田雅一(ITジャーナリスト)▽宮野友彦(週刊アスキー編集長)▽山田祥平(フリーランスライター)
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