2006年9月、田中氏が急逝した。

8月25日が彼の誕生日だったので、お祝いしようなってみんなで話していた矢先のことでした。連絡をくれたのは景山君。心筋梗塞で倒れ、突然でした。

ひろゆきは優しい人でした。レイジーのころから合宿所で一緒に住み、その後もアパートで隣同士。ネバーランド時代の一番お金がない時期も同居していました。ベッドにポータブルのテレビを持ち込み、見るのは決まって映画「ET」。いつも泣くから「おまえETばっかり何回見てんねん」って突っ込んで。本当にピュアな男でした。

2年後、今度は樋口氏が肝細胞がんで帰らぬ人になった。

「背中が痛い」。そう言って病院で検査を受けてすぐに入院。神戸の大きな病院に入りました。闘病中も豪快で、見舞いに行くと「新神戸の駅でステーキ弁当買ってきてくれ」。治療で頭髪が抜け、体が細ってもいつもの元気な樋口さんでした。ベッド脇には自動車雑誌。それまでスポーツカーしか乗らなかったのに「これからはエコだ。退院したらエコカー買おうと思ってる」。すごく前向きでした。

亡くなる2、3カ月前、東京でふたりで食事に行きました。酒もたばこもやめたけど、食欲はあった。帰りに「もうちょっと食べたい」と、2人で世田谷通りのケンタッキーフライドチキンへ。「俊次、ありがとー!」ってケンタッキー片手に帰っていく。これが最後の姿でした。

[日経産業新聞 2018年8月20日付]

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