休暇に読みたいビジネス書【2019年版】

エリック・シュミット、ジョナサン・ローゼンバーグ、アラン・イーグル『1兆ドルコーチ』(桜井祐子訳、ダイヤモンド社)
◆推薦者:三省堂書店有楽町店・岡崎史子さん

グーグルの人々、アップルのスティーブ・ジョブズ氏、アマゾン・ドット・コムのジェフ・ベゾス氏らのエグゼクティブ・コーチだったビル・キャンベル氏について書かれた本。キャンベル氏は16年に亡くなった。追悼の思いもたっぷり込めながら「ビルが何をコーチしたか(コーチングの内容)と、どうやってコーチしたか(コーチングの方法)の両方を考えて」いく。

2019年・夏休み

永井孝尚『世界のエリートが学んでいるMBA必読書50冊を1冊にまとめてみた』(KADOKAWA)
◆推薦者:紀伊国屋書店大手町ビル店・西山崇之さん

経営書の読書ガイドだ。日本のビジネスパーソンは勉強が足りないという嘆き節から始まる本書は、ポーター『競争戦略論I』、クリステンセン『イノベーションのジレンマ』など、勉強不足解消の一助となるべく著名な経営書を1冊4~8ページで次々と50冊紹介していく。「どう仕事に役立つか」という視点で紹介しているため、即効性がある上、紹介されている本を読んでさらに勉強を深めてみようという気にさせられる。

安宅和人『イシューからはじめよ』(英治出版)
◆推薦者:三省堂書店有楽町店・岡崎史子さん

安宅氏はヤフーの最高戦略責任者(CSO)で、慶応大学教授も務める戦略立案のプロだ。「イシューからはじめる」というのは本当に優れた知的生産をするための思考法のこと。問題を解くのではなく、問題を見極めることからはじめようと説く。解の質を上げるのではなく、問題そのもの、イシューの質を上げることで本質的な問題解決へとつなげる考え方だ。「売れ続けているのは、問題解決で頭を悩ませている人がはっと気づかされるポイントをついているからでは」と岡崎さん。刊行は2010年だが、ほぼ一貫して売れ続け、思考術の定番に育った。帯には「22万部突破」の言葉が踊る。

マイク・ヴァイキング『デンマーク幸福研究所が教える「幸せ」の定義』(枇谷玲子訳、晶文社)
◆推薦者:青山ブックセンター本店・中田麻美さん

ヴァイキング氏はデンマーク幸福研究所の所長。同国は世界幸福度調査の上位常連国で、幸福研究では一日の長がある。本書は自国の読者に向けて、幸福とは何か、幸福への関心が政財界で高まっている背景、そして幸福研究でどういうことがわかり、それを現実の経済や政治にどのように生かせるのかなどについて、縦横に語った本だ。

イヴォン・シュイナード『新版 社員をサーフィンに行かせよう』(井口耕二訳、ダイヤモンド社)
◆推薦者:青山ブックセンター本店・中田麻美さん

アウトドア用品メーカー、パタゴニアの創業者が自社の歴史と理念を語った。中田さんは「タイトルだけでも夏休み向きの本だけど、今の時代にビジネスをする上で考えなければならないことが経営者自身の言葉でいろいろと書かれている」とこの本の魅力を述べる。

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