助っ人参加だった「レイジー」 実力派として人気にバンダイナムコアーツ 副社長 井上俊次氏(3)

地元大阪でレイジーは実力派で知られていた。

レイジーで弾くためのオルガンがなかなか見つからなくて困っていると、知人が大阪・日本橋で売っていたと教えてくれました。「コンボオルガン」という機種が中古で10万円くらい。ゲームセンターで生演奏するアルバイトでお金をためました。リヤカーの荷台に載せて持ち帰りました。

レイジーはものすごく上手だった。海外アーティストのコピーも完璧。同じ楽曲でもヨーロッパ版や海賊版などレコードのバージョンごとに弾いてしまう。ギターのたっかん(高崎晃)の自宅にはテープを再生するオープンリールがありました。彼の家に集まってテープに録音した楽曲を半分くらいの速さで再生し、徹底的にコピーしました。

ディープ・パープル、レインボー、ユーライア・ヒープ――。ブリティッシュロックのレコードを買いあさって、片っ端からコピーしました。ディープ・パープルを弾いたらすごいという評判が広まり、単独ライブには有料でも数百人くらい集まりました。演奏がうまくなることだけを考えていました。振り返れば、これが後々、オリジナル曲が作れず、活動が行き詰まる一因になるのです。

[日経産業新聞 2018年7月23日付]

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