ヒット着想、日々の積み重ねから 商品化の鍵は「熱」バンダイナムコホールディングス 元会長 石川祝男氏(18)

タレントの適性を診断するゲーム機「スタアオーディション」(C)BANDAI NAMCO Entertainment Inc.
タレントの適性を診断するゲーム機「スタアオーディション」(C)BANDAI NAMCO Entertainment Inc.

2018年6月にバンダイナムコホールディングスの会長を退任した石川祝男氏は、文化の異なるバンダイとナムコの経営統合に誰よりも前向きで、両社の文化融合に尽力しました。石川氏が社員に伝え続けた「元気よく暴走しなさい」というメッセージでした。その石川氏の「仕事人秘録」。第18回ではアイデアを結果につなげるコツを語ります。

<<(17)会長退任、「ドッキリ」宴会に涙 現場の声聞き続ける
(19)「3回目の成人式」で新境地 新人に戻って生き生き >>

成功を支える、地味で泥臭い積み重ね

これまでに多くの大ヒット商品を紹介しました。大ヒットを生むには周囲を巻き込む「並々ならぬ熱意」が大切です。では大ヒットを生む人の共通点はなんでしょうか。

例えですが、毎年10月にノーベル賞の受賞者が発表され、その功績が注目されますが、実際はひらめきを現実にする過程の方がはるかに長く、苦労に満ちています。

世の中の様々な商品も同じです。日の目を見ずにボツになった商品も多いでしょう。大ヒットにつながる常識破りのアイデアであればあるほど、社内外の逆風は強く、地味な作業が必要です。

もし自身で良いアイデアだと確信があっても、周囲の協力を得られていないとします。一度自分に問いかけてください。どうしても実現したいという熱が十分にあるか。周囲に伝える努力が足りているか。胸に手をあててよく吟味してください。アイデアの良しあし以上に、製品化までの泥臭い過程を物ともしない、情熱や熱意、執念が不足していることの方がずっと多いはずです。

ブックコーナー ビジネス書などの書評はこちら
出世ナビ記事アーカイブ一覧