資料整理が失敗する理由 ゴミ屋敷化する書類置き場

書類整理はルールを決めて取り組まないと、徒労に終わりやすい。写真はイメージ=PIXTA
書類整理はルールを決めて取り組まないと、徒労に終わりやすい。写真はイメージ=PIXTA

「うわー、ひどい」。机の一番大きな引き出しから、新聞雑誌の切り抜きや、図書館でコピーした資料がはみ出して、引き出しが閉まらない。「いつか役に立つかもしれないから」と、適当に突っ込んでいたものがグチャグチャに押し込まれ、引き出しの中が「ゴミ屋敷状態」になっていた。

袖を通さなくなった衣類や、その場の雰囲気で思わず買ってしまった雑貨など、「ほぼ絶対に使わないもの」はためらいなく捨てられる私だが、紙の資料は「いつか役に立つかも」という邪念がわいて、「とりあえずキープ」というより「放置」しがちだ。整理していないせいもあって、まるで活用できていない。

「もったいない。何とかしなければ」。何の予定もないのに、朝早く目覚めた日曜日、そう一大決心をして「整理」に乗り出した。

「まあ4、5時間もあれば済むことだろう。妻のつきあいで買い物に出掛ける時間までには間に合いそうだ」。ところが、すぐに「情報整理を完全になめた態度だった」と思い知らされることとなる。

時系列重視の「野口式」に逆らったあげくに

まず、横幅40センチ、高さ30センチ、奥行き45センチの引き出しに、無理矢理ぎゅうぎゅうに押し込めた新聞・雑誌の切り抜きやコピーを引き出し、自室のカーペットに広げた。半畳ほどのスペースが紙切れで一杯になった。

「どこから手を付けたらいいものか」。一瞬、途方に暮れたが、覚悟を決めて作業に取りかかった。

新聞記事の切り抜きには掲載日が書かれているが、他はいつ読んで、いつ引き出しに突っ込んだ資料か、手がかりもなく、とりあえずジャンル別に分類することにした。

これはかつてラジオの生放送で経済学者、野口悠紀雄先生がお話しくださった「分類に時間を取られるな、時間軸に沿って並べるだけでいい」に全く反したやり方だと気がついたときは後の祭りだった。