キャラクター事業を立ち上げ 「アイマス」で高収益バンダイナムコホールディングス 元会長 石川祝男氏(11)

アイマスは会社を挙げてIP(知的財産)を前面に出すという意思表示だった。

ここまでは従来のゲーム開発と同じですが、アーケードゲーム機から家庭用ゲームへの展開を最初から見据えていました。部署をまたいだ会議「アイマス会議」を月に一度は開き、今後の展開を議論しました。ナムコは縦割りの組織でしたが、アーケード・家庭用のゲーム開発者だけでなく、営業と販売、マーケティングの数十人の担当者も巻き込みます。

アーケード機の2年後にアイマスの家庭用ゲームを発売しました。その後もアニメや携帯電話のゲームにも領域を広げました。アイドルグループ「モーニング娘。」が活躍するアイドルブームの真っ最中に、アイドル系で一発勝負しようと考えていたので大成功でした。

ナムコはバンダイと2005年に統合しますが、10年3月期には300億円の最終赤字に陥ります。V字回復のために私が呼び掛けたのがキャラクターを主軸に事業戦略を練る「IP軸戦略」です。このアイマスで得た知見が後のIP戦略につながりました。

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石川祝男
いしかわ・しゅくお 1978年関西大文卒、ナムコ(現バンダイナムコエンターテインメント)入社。2006年バンダイナムコゲームス(現バンダイナムコエンターテインメント)社長に就任。09年バンダイナムコホールディングス社長、15年会長、18年6月顧問、19年6月退任。山口県出身。

[日経産業新聞 2018年10月19日付]

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