2012/11/25

何でもランキング

難易度は様々、事前に調べて

ゲームマーケットには親子連れやカップルの姿も多い(18日、東京都台東区の都立産業貿易センター)

ボードゲームは東日本大震災の後、関心を持つ人が増えているという。電気を使わずに遊べるので節電につながること、家族や身近な人との交流を深めたいという人が増えたことなどが背景だ。

18日に東京都内で開いたボードゲームのイベント「ゲームマーケット2012秋」には4200人が集まり、前回の5月開催に比べ14%増えた。「最近は一部の愛好家だけでなく、カップルや親子連れなどが目立つ」(事務局)という。

世界各国に様々なボードゲームがあり、欧州では毎年500もの新作が出るという。海外製品の多くは日本のゲーム専門店などがメーカーに日本語訳した解説書を付けてもらい輸入・販売している。ゲームの難易度は様々で、よく調べたうえで購入するほうがよい。例えば「ドミニオンとカルカソンヌはルールの量が多く、家電製品の説明書をきちんと読むような能力が必要」(丸田康司さん)。

ランキングは海外のゲームが占めたが、親しみやすい日本の定番ゲームや新作を挙げる声もあった。

タカラトミーが3月に発売した「人生ゲームGO!GO!」(3990円)は人生ゲームの50作目で、世界中で活躍する人生を疑似体験できる。米国で1960年に登場した「THE GAME OF LIFE」を翻訳して68年に初代を発売して以来、累計で1300万個を売り上げた。「何世代も遊び継がれる定番は親が子に説明しながら楽しめる」(小堀結可さん)

7月発売のバンダイ「宝探しアドベンチャーTORE!魔宮攻略GAME」(3990円)は「人気テレビ番組と連動して親子で楽しめる」(西原慎祐さん)と、複数の選者が推した。

専門店で遊び方指南

海外のボードゲームの情報は専門店のサイトでもチェックできる。「すごろくや」(東京都杉並区 http://sugorokuya.jp/)のサイトではゲームの遊び方などを詳しく解説している。「テンデイズゲームズ」(東京都三鷹市 http://shop.tendays.jp/)のサイトでもゲームの概略を説明しており、同店やすごろくやではネット通販でゲームを購入できる。通販サイトのアマゾン(http://amazon.co.jp/)でもランキングのほとんどの商品を扱っている。

専門店では店舗でゲームのコマなど中身を確認でき、「キウイゲームズ」(大阪市 http://kiwigames.jp/)には有料で遊べるスペースもある。

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表の見方 数字は選者の評価を点数化。カッコ内は製造メーカーの国。(1)目安となる価格(2)プレー可能な人数(3)1回のプレー時間(4)日本の販売元 記事中のリンクは掲載時のものです

調査の方法 ボードゲームに詳しい愛好家ら14人に小学生の子どものいる家庭で3人以上で遊べるゲームと、大人だけの家庭で2人以上で遊べるゲームを贈るという前提で、おすすめのボードゲームを順位を付けて挙げてもらい、編集部で集計。選者は次の通り(敬称略、五十音順)。

飯田哲也(アマゾンおもちゃ&ホビーストアマネジャー)▽一階良知(NPO法人世界のボードゲームを広める会ゆうもあ理事長)▽小野卓也(ボードゲームジャーナリスト)▽木村有理(練馬おやこボードゲームの会主宰)▽草場純(ゲーム研究家)▽小堀結可(博品館トイパーク)▽田中誠(テンデイズゲームズ店長)▽西原慎祐(日本トイザらスラーニング商品部長)▽能勢良太(メビウスゲームズ店主)▽橋口浩二(東急ハンズ新宿店ゲーム担当)▽古川睦(北新宿ボードゲーム部主宰)▽丸田康司(すごろくや代表取締役)▽山上新介(ボードゲームナビ編集部)▽山崎隆幸(キウイゲームズ代表)