和洋色々 至福の味わい

1位と2位は共に岐阜県中津川市の栗きんとん。同市は栗きんとん発祥の地とされ、江戸時代から山栗を使った栗料理が名物の宿場町だったという。蒸した栗をつぶして、砂糖を混ぜて餅にまぶしたり、茶巾で絞ったりしたのが始まりといわれ、今でも十数件の専門店が軒を連ねる。

世界で栽培されている栗は、国内のニホングリ(和栗)のほか、チュウゴクグリ、ヨーロッパグリなどがある。ニホングリは粒が大きいのが特徴で、収穫量が多いのは茨城県、熊本県、愛媛県など。京都と兵庫にまたがる丹波地域でとれる「丹波栗」はブランド名で、香りや甘みが豊かといわれる。

チュウゴクグリは小粒で渋皮がむきやすく、焼き栗として有名な天津甘栗に使われる。イタリアやフランスが主産地のヨーロッパグリはマロングラッセなどの菓子材料にも広く利用されている。

最近は洋菓子店でも「和栗の風味のよさに注目するシェフが増えている」(下園昌江さん)。5位「パティスリージャック」、6位「京・丹波 むらいち」は、和栗を取り入れた洋風スイーツだ。

新栗を使った商品は販売個数が限られるものも多いので、早めに確認をするのがおすすめだ。

蒸し羊羹、東日本で定番

ランキングでは西日本の商品が優勢だったが、東日本の商品では栗菓子定番の栗蒸し羊羹(ようかん)を推薦する声が多かった。

とらや(東京都港区)の季節商品「栗蒸羊羹」は化粧箱入りがあり、贈り物でも喜ばれそうだ。中松屋(岩手県岩泉町)の「響の山」は羊羹の中心に栗あんを入れたもので、地元では幅広い世代に親しまれている。

紹介した商品は取り寄せのほか、百貨店で購入できるものも多い。秋の催事に登場することもあり、販売店や百貨店のホームページなどで日程や販売商品を調べられる。

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表の見方 商品名の下の地名は本社・本店の所在地。数字は選者の評価を点数化。(1)価格(送料別)(2)販売時期(3)取り寄せ先の電話番号やホームページ(頭のhttp://は省略) 記事中のリンクは掲載時のものです

調査の方法 取り寄せが可能な栗を使った洋菓子、和菓子を対象とした。大手百貨店の売れ筋、専門家の推薦などにより21商品を候補に選出。専門家に実際に試食してもらい、順位を付けて選んでもらった。選者は次の通り(敬称略、五十音順)。

aiko*(お取り寄せ生活研究家)▽岩谷貴美(フードジャーナリスト)▽岡崎正輝(グランドハイアット東京 ペストリー副料理長)▽畔田隆弘(三越伊勢丹銀座店 食品営業部マネージャー)▽小松めぐみ(フードライター)▽下井美奈子(スイーツコーディネーター)▽下園昌江(お菓子研究家)▽chico(スイーツライター)▽平岩理緒(『幸せのケーキ共和国』主宰)▽藤原浩(フードアナリスト協会常任理事)

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