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何度も読み返したいファンタジー小説 ベスト10

2012/10/7

 どこか遠くの世界を旅したような気分を味わえるファンタジー小説。子どもはもちろん、大人になっても読み返したくなるお薦めの作品を専門家に選んでもらった。

 登場人物が魔法を使えたり超人的な能力を持ったりと、ファンタジー小説は一般に、現実の社会ではあり得ない現象が起こる世界を描いている。

 ランキングでは各国の名作が並ぶ中、日本の作品では1位「守り人」、9位「勾玉(まがたま)」の両シリーズが選ばれたほか「獣の奏者」(講談社)や「RDG レッドデータガール」(角川書店)を評価する声もあった。

1位 「守り人」シリーズ 1070ポイント
 女用心棒と王子、過酷な運命 上橋菜穂子著。「精霊の守り人」から始まる本編10巻と番外編2巻で構成する長編大作。女用心棒バルサが幼い王子チャグムの「守り人」としての使命を帯び、国家間の陰謀や自然災害などに運命を翻弄される。精緻に作り上げた世界観のなかで「父子関係、民族同士の摩擦といった様々な問題が展開される」(蔵元和子さん)。
(1)日本(2)偕成社(3)1996年(4)1575円
2位 トムは真夜中の庭で 930ポイント
 時間が見せる不思議 フィリパ・ピアス著/高杉一郎訳。世界中で読み続けられている児童文学のベストセラー。少年トムが「夜の13時」にアパートを出ると目の前には見たことのない庭園が広がっていて、そこで少女ハティと出会う。「『時間』がみせる不思議さに夢中になる。読み進めるうちにハティの正体が分かっていく」(土居安子さん)
(1)英国(2)岩波書店(3)1967年(4)1995円
3位 クラバート 870ポイント
 ドイツの伝承文学 題材 プロイスラー著/中村浩三訳。カラスに導かれて製粉所の弟子となった少年クラバートが、魔法使いの親方の下で修業をするうちに大きな秘密を知り、やがて親方と戦う。ドイツの伝承文学を題材に作られた作品で「人間の愛と意志の力への信頼に基づいている」(佐藤宗子さん)。
(1)ドイツ(2)偕成社(3)1980年(4)1680円
4位 ゲド戦記 690ポイント
 ル=グウィン著/清水真砂子訳。全6巻。若い魔法使いゲドが大賢人となり、やがて年老いていく物語を描く。「ゲドの歩んだ道のりが『人間的な魔法使い』であったことに共感」(広瀬恒子さん)、「読むたびに新鮮な出会いがある作品」(大井五月さん)
(1)米国(2)岩波書店(3)1976年(4)1785円
5位 ホビットの冒険 560ポイント
 J・R・R・トールキン著/瀬田貞二訳。体が小さく心の優しいホビットと呼ぶ種族の冒険劇。ストーリーは6位の指輪物語へとつながる。「近日映画化されるが、まずは原作を楽しんでほしい」(菅原幸子さん)
(1)英国(2)岩波書店(3)1965年(4)2646円
6位 指輪物語 530ポイント
 J・R・R・トールキン著/瀬田貞二・田中明子訳。全7巻。古典文学や神話の要素を織り交ぜた壮大な物語。「重量感という点では、これを超えるファンタジーはない」(藤田のぼるさん)
(1)英国(2)評論社(3)1972年(4)2310円
7位 モモ 490ポイント
 ミヒャエル・エンデ著/大島かおり訳。孤児のモモが灰色の男たちに奪われた人々の「時間」を取り戻す。「言葉の一つひとつにハッとさせられる」(兼森理恵さん)
(1)ドイツ(2)岩波書店(3)1976年(4)1785円
8位 ナルニア国物語 460ポイント
 C・S・ルイス著/瀬田貞二訳。全7巻。少女ルーシィが入り込んだ神秘の王国ナルニアの物語。「魔女や王子の会話は哲学的で、ふと考えさせられる」(池田茂都枝さん)
(1)英国(2)岩波書店(3)1966年(4)1365円(カラー版)
9位 「勾玉」シリーズ 420ポイント
 荻原規子著。「空色勾玉」「白鳥異伝」「薄紅天女」の3部作。古代日本を舞台に主人公の少年少女の運命を描く。「日本のファンタジーブームの火付け役」(金原瑞人さん)
(1)日本(2)徳間書店(3)1988年(4)1785円
10位 二分間の冒険 380ポイント
 岡田淳著。黒猫に誘われて不思議な世界に迷い込んだ小学生の悟は、その世界を支配する謎かけ好きの竜に知恵と勇気で立ち向かう。
(1)日本(2)偕成社(3)1985年(4)735円(文庫版)

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