人と仕事のミスマッチ、「寄り添う力」で解消パーソルホールディングスの水田正道社長

――その10年後を見据えた戦略は?

「多様な働き方を実現しないといけません。ミスマッチの極小化が重要です。人材としての価値が無駄になっているのはシニアだと思います。シニアの知見・経験を生かせる機会をどれだけつくれるかです」

80歳になっても働く時代が来る

――シニア向けにはどんなサービスを展開していきますか?

「『アイコモン』という名称でシニアの方々を顧問として中堅企業に紹介するサービスをやっています。これが今一番成長しています。シニアが持つ財務・人事・営業などのノウハウや人脈を活用したい中小企業はたくさんいます」

「80歳でも働く時代がそこまで来ています。ただ昔の上司とは仕事をしづらいのもあります。であれば発想を変えて全員が60歳以上の会社をつくってしまえばいい」

――自らそういう会社をつくるとか?

「うちがつくると言ったら、きっとやりたいという会社がたくさんいるんですよ。本当にやりたいです。私、今年で還暦ですからね」

(聞き手は半沢二喜)

水田正道
1984年(昭59年)青学大経営卒、リクルート入社。88年に営業先だったテンプスタッフ創業者の篠原欣子氏に見込まれ同社に入社。95年取締役、08年テンプHD常務、13年から現職。59歳。
国内の派遣事業も堅調
パーソルホールディングスの2019年3月期の売上高は前期比30%増の9400億円を見込む。17年に約690億円で買収した豪の人材派遣大手、プログラムド・メンテナンス・サービシズが寄与する。人手不足を背景に国内の派遣事業も堅調だ。
20年3月期に売上高9800億円を目指す中期経営計画を掲げる。足元の成長を維持すれば達成は可能だ。ただ、アルバイト求人サイト「an」の立て直しが課題として横たわる。18年秋に転職サイト名を「doda」に改めたブランドイメージの浸透も鍵になりそうだ。(亀井慶一)

[日経MJ2019年1月28日付]

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