節電上手の1000人、暮らし「こう変わった」ガス・水道でもエコ実践

2度目の「節電の夏」が近づいてきた。現在は国内の原子力発電所がすべて停止し、昨年に続き電力不足が心配されている。節電はある程度の不便さを覚悟しつつ、そのメリットにも目を向けると長続きしやすい。実際に電気料金を減らすことに成功した「節電上手」の約千人に、節電生活で暮らしがどう変わったかを聞いた。

節電上手の千人は、2011年に月平均の電気料金を一世帯500円以上、前の年より減らした人たち。

電気料金が減ったこと以外の節電のメリットを尋ねたところ、1位は「生活全般の節約習慣が身に付いた」ことだった。電気のほかガスや水道の使い方の見直しも進み、例えば、水を使い過ぎないように「風呂のシャワーを節水スイッチ付きに交換した」(29歳男性)という人もいた。

4位の「夏バテ対策や体調改善につながった」、7位の「早寝早起きが身に付いた」などからは、節電を機に、冷暖房や照明を使い放題だった生活習慣を見直した様子がうかがえる。

このほか、テレビより消費電力が少ないことから「ラジオを聞く習慣ができた」、衣服をまとめて洗う習慣がつき「家事の時短につながった」という人も多く、節電の効果は様々な生活場面に広がっている。

長続きのコツを聞くと「電気料金を把握したこと」を挙げる人が多く、毎月の電気料金をグラフにして、前の年の同じ月と比べて節電の励みにしている人が多かった。

また、無料施設に家族みんなで出かけて自宅の電気代を浮かせたり、「エコ大使」に任命した子どもが旗振り役になったりと、家族の結束も節電の効果を向上させている。

節電上手の千人の82%が「今年も昨年以上の節電に取り組みたい」と意欲的だった。もちろん、冷房を我慢しすぎて体調を崩すことなどないよう、冷静な判断も大切だ。


表の見方 数字はその項目を選んだ人の数
調査の方法 インターネットで2回に分けて調べた。5月上旬、日経生活モニターを対象に「節電に取り組んで、電気代の節約以外によかったこと」を聞いた。その結果をもとに24項目の「節電をしてよかったこと」の選択肢や、実践した節電方法などの質問票を作成。5月中旬、ネット調査会社のマクロミルを通じ、2011年の電気料金が前年に比べ月平均500円以上減った全国の成人男女を対象に調査した。有効回答は1030、各年代で男女同数。「よかったこと」は最大5つまで、取り組んだ節電対策はすべて選んでもらい、集計した。
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