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暮らしを変えた立役者

「失敗生かして強く」 豪州の新工場、ストで難航 「サイゼリヤ」創業者 正垣泰彦氏(11)

2019/1/4

2000年に工場設立の登記をしてから2年ほど後に、ようやく生産開始にこぎつけました。いろんな嫌なことがあっても絶対成功するまでやる。「失敗を生かして成功に導く」。オーストラリアの経験でサイゼリヤは強くなりました。

■福島で農場・工場が稼働

オーストラリアの生産工場の話と同じ頃に、日本では、福島県東村の地元の皆さんに待ってもらっていた生産加工工場が完成。その後「白河高原農場」もできました。ですが、農協が強いので、農協を通さずサイゼリヤに直接野菜を卸すことに抵抗感がある農家もいました。

そこで「信用してもらえるように、農家がリスクと思うことは全部サイゼリヤが背負います」と話して回りました。イタリアから持ってきた種や肥料は全部無料で渡して育て方も教える。そして、栽培した野菜は相場よりも高く買う。台風が起きた時にはお金を持っていって負担したこともありました。

すると、農家からも「こんなに面倒を見てくれるなら、コストを抑えられるように協力しようじゃないか」という声が目立ってきたのです。サイゼリヤが加工しやすいようにカットするなど、協力が進んでいきました。

白河高原農場ではレタスやトマトなどを作り、朝採れた野菜を4度に管理されたトラックが運んで冷蔵庫に保管。新鮮な状態で店舗で提供するので本当においしいですよ。農家もサイゼリヤも豊かになる関係を築くことができ、やりたいと手を挙げる人がどんどん増えていきました。

[日経MJ(流通新聞)2018年5月2日付]

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