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仕事人秘録セレクション

「プロレスってこういうことか」 戸惑いから快感へ 元プロレスラー、天龍源一郎氏(5)

2019/1/16

ドリー・ファンク・ジュニアとの出会いは印象深いです。テキサス州アマリロを拠点にNWAチャンピオンとして活躍していて何をやっても怒らない。プロレスはこういうもんだよと技をもって教え、染み込ませてくれた。スムーズに米国のプロレスに入るきっかけをつくってくれたのです。

ただ1981年の帰国直後のシリーズもうまくいかず、この後ダラスに行くと決めていました。7月30日の後楽園ホールでの最終戦は馬場、ジャンボ鶴田対ビル・ロビンソン、ディック・スレーター。だが交通事故の後遺症でスレーターが帰国してしまったのです。

先輩のグレート小鹿さんに「(代わりに)天龍を使えばいいじゃない。要らない金かけなくていいじゃない」とアピールしました。

カードが発表され意見が通ったと思ったが、実情は異なるようでした。小鹿さんが馬場さんに進言したら「天龍なんてロビンソンのパートナーにしてどうすんだよ。天邪鬼め」と否定したようです。しかし2、3日たって「要らん金かけられない」と。天龍という男はしぶといということですよ。

その試合で、米国でやったらファンに受けた、(新日本プロレスの)アントニオ猪木さんの得意技でもある延髄切り、卍(まんじ)固めをやったら、うんともすんとも言わなかった観客が俺が攻撃する度にワーーッとなりました。「プロレスってこういうことか」と快感を得た一戦でしたね。

[日経産業新聞2018年3月19日付]

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天龍源一郎氏の「仕事人秘録セレクション」は水曜掲載です。次回は2019年1月23日の予定です。

天龍源一郎
てんりゅう・げんいちろう 本名・嶋田源一郎。1963年、福井県の勝山市立北部中学2年のときに二所ノ関部屋入門。76年廃業し、全日本プロレス入団。90年SWS移籍、92年WAR設立、98年からフリー。2010年天龍プロジェクト設立、15年現役引退。

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