使いやすくてオシャレな体組成計
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測定できる項目増える
冬は運動不足になりがちだが、健康意識の高まりとともに、体組成計で測定できる項目も増えている。内臓脂肪や骨量、体水分率まで推定できる機種が登場、デザインも多彩になった。そこで専門家に、毎日使うのに適した体組成計を試した上で選んでもらった。
1位と2位を占めたのは、タニタの2機種。体組成計では年齢や身長、性別の登録をしておき、測定のたびに登録を呼び出す必要があるが、この2機種は一度ユーザー登録をすれば、次からは体組成計に乗るだけで自動的にユーザーを識別し測定を始める。
ユーザー登録は6歳から可能。"6歳からの肥満測定"を打ち出し「小児糖尿病の増加が問題になっている今、意義がある」(中保裕子さん)。素早く正確な測定、測定項目の充実ぶりなどの点でも評価された。
この2機種、過去データの蓄積やデザイン面では2位の方が上回るが、2万円を超える金額が響き、1位を譲った格好だ。
3位に入ったのは皮下脂肪率まで測れるパナソニックの製品。両手両足で測定するタイプだが、ユニークなのは手で握る操作部がコードレスという点だ。本体と操作部が赤外線通信でデータをやり取りする。コードレスにした結果、全身だけでなく腹部や太ももといった、気になる部位の皮下脂肪の厚さまで測れるようになった。
4位と5位はオムロンヘルスケアの2機種。デザイン重視の「HBF-214」に対し、5位はウェブ上での測定データの蓄積で勝っている。
インターネットの健康管理サービス「ウェルネスリンク」との連動は、データ管理を重視したい人には便利だ。日々の測定値をパソコン上でグラフ表示でき、データ分析によるアドバイスなども送られてくる。測定データの送信も簡単だ。パソコンとUSB接続するか、携帯電話などのおサイフケータイ機能を使って送信できる。
太もも太い人は電極間広いものを
家庭用の体組成計は、電極から微弱電流を全身に流して計測する。青木晃さんは「正確に測定するには、独立した電極が4つ以上必要」と言う。また、伊達友美さんは「太ももが太い人は、左右の電極間が狭い体組成計だと、電流が太ももより上に流れにくい」と指摘する。
「日々の測定を習慣づけるには、数値の意味が分かりやすい体内年齢のような項目があるといい」(今村明雄さん)。鶴橋亮さんは「測定に最適なのは起床後すぐ。寝ぼけ眼でも足で操作できるフットスイッチなど、簡単に操作できる機種がいい」と機種選びのポイントを話す。
調査の方法 各メーカーが1~2機種を推薦。全17機種を対象に専門家が使用し、測定機能、使い勝手、デザイン、価格の面から評価。選者は次の通り(敬称略、五十音順)
青木晃(順天堂大学大学院医学研究科准教授)▽今村明雄(セントラルスポーツ アカデミー部シニアマネージャー)▽神原サリー(家電コンシェルジュ)▽斎藤糧三(日本機能性医学研究所最高医学責任者)▽高家望(東急スポーツオアシス ヘルスケア事業サブマネージャー、管理栄養士)▽伊達友美(管理栄養士)▽鶴橋亮(ティップネス マーケティング部)▽戸井田園子(家電コーディネーター)▽中保裕子(医療ライター)▽西村典子(東海大学スポーツ教育センター)▽堀内美佐子(健康教育コンサルタント)▽宮本大輔(フットサル日本代表チーム アスレティックトレーナー)
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