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ニッキィの大疑問

トランプ政権どうなる? ねじれ議会で政策停滞も

2018/12/3

ニューヨークのアッパーイーストサイドの投票所。投票までの待ち時間は1時間に及んだ。

米国の中間選挙が終わったわ。与党の共和党は上院で勝ったのに、下院では野党の民主党に負けてしまったわね。トランプ大統領にとっては厳しい結果にもみえるけど、これから国内外はどうなるのかな。

日本人も無関心ではいられないトランプ政権の行方について、吉田智子さん(45)と小川めいこさん(47)が小竹洋之編集委員に聞いた。

――米国の政治や社会の分断がさらに深まるのでしょうか。

6日投開票の中間選挙は大方の予想通りでした。共和党が上院、民主党が下院の過半数を抑え、「ねじれ」が生じることになりました。トランプ派と反トランプ派が真っ二つに割れた米国を象徴する結果と言えそうです。

下院を制した民主党は、ロシアとの不透明な関係を巡る疑惑(ロシアゲート)などを理由に、大統領の弾劾手続きや調査に着手する可能性があります。トランプ氏が望む法案や予算を、議会で通すのも難しくなります。インフラ投資は、民主党にも協力の余地がありますが、メキシコからの不法移民を阻む国境の壁建設などは頓挫しそうです。

とはいえ、トランプ氏が「米国第一」の内向き政策を修正するとは思えません。2020年の再選を目指すには、白人層や低中所得層らの支持基盤を固めるしかないからです。保護貿易や移民制限を大統領令で進めたり、大統領の裁量が大きい外交に活路を見いだしたりすることが予想されます。トランプ派と反トランプ派の対立も先鋭化するのではないでしょうか。

――経済が順調な状態はまだ続きそうですか。

09年7月に始まった米国の景気回復局面は、戦後最長の10年を超える可能性が高まっています。トランプ政権の大型減税や歳出拡大などが下支えしています。共和党が、中間選挙で大敗しなかったのは好況のおかげとも言えます。

心配なのは、米国が仕掛けた貿易戦争の打撃です。トランプ政権は国の安全保障を理由に、日本や欧州などから輸入する鉄鋼とアルミニウムに高い関税をかけました。中国には知的財産権の侵害に絞った制裁も発動し、輸入品のほぼ半分に高関税を課しています。米国の物価上昇や中国の景気減速などの影響が出始めています。米連邦準備理事会(FRB)の金融政策運営も気になります。目測を誤って金利を上げすぎると、景気が失速しかねません。

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