きれいな初日の出が見られるスポット
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海・山からの絶景に期待
一年の目標を立てたり、家族の幸せや健康を祈願したり。特別な思いを込めて初日の出を見に出かける人は多い。全国7地域で専門家や地元の人に好天に恵まれた時のおすすめスポットを聞いたところ、水平線が広がる岬や風光明媚(めいび)な観光地、見晴らしのいい展望台が並んだ。
初日の出の時間が早いのは北海道1位納沙布岬と関東1位犬吠埼(千葉県)。納沙布岬のある根室市は「朝日がもっとも近い町」をうたう。ただ、地球が球形で地軸の傾きがあるため、犬吠埼は元日を挟む時期の日の出が納沙布岬より3分ほど早い。
朝日を浴びて絵画のような景観になる観光地も並んだ。中部1位本栖湖(山梨県)は「富士山の左すそからの日の出は荘厳」(鍔山英次さん)。東北1位浄土ケ浜(岩手県)や中国・四国1位鷲羽山(岡山県)は陽光を反射する海に島や岩が浮かぶ。九州1位大観峰(熊本県)は「雄大な景色と初日のコラボレーションが圧巻」(前田美貴子さん)。
初詣と合わせて推す声が多かったのは近畿1位白鬚神社(滋賀県)。「琵琶湖に浮かぶ鳥居越しに昇る初日の出は幻想的」と杉原由樹子さん。関東2位大洗海岸(茨城県)なども近くに神社がある。
交通規制や人数制限をし、直行電車やバスを運行する名所もある。寒いので防寒対策は万全に。初日の出を待つ間の路上駐車やマナー違反はやめよう。日本観光振興協会のホームページ「全国旅そうだん」などで初日の出特集をしている。どうぞ、よいお年を。
■街中の展望台も営業
街中でもビルの展望台で初日の出が見られる。六本木ヒルズ(東京都港区)や東京都庁(新宿区)は事前申し込みで抽選があるが、当日先着順の名所も多い。東京タワー(港区、大人料金1420円)は午前4時ごろから整理券を配布。6時から先着80人が250メートルの特別展望台に入れる。テレコムセンタービル(江東区、同800円)は5~8時まで800人が21階に上がれる。横浜ランドマークタワー(横浜市、1000円)は6時、梅田スカイビル(大阪市、700円)は5時、福岡タワー(福岡市、800円)は5時30分から開業する。
調査の方法 複数のガイド情報を参考に選出した全国7地域の初日の出スポットを中心に、旅行会社など専門家におすすめ順に5つまで順位付けをしてもらった。また、12月上旬、インターネット調査会社マクロミルを通じて過去5回以上初日の出を見に行ったことがある各地に住む男女(計721人)にも、同じスポットを対象に最大5つまでおすすめを聞いた。地域別に5人以上の専門家と100人以上の男女による評価を加味し、ランキングした。専門家の選者は次の通り(敬称略、五十音順)。
青柳博之(宮交観光サービス)▽江崎真志(名阪近鉄旅行主任)▽金子美智子(風景写真家)▽津村理恵(西日本旅行)▽佐藤尚(風景写真家)▽佐野崇浩(JTBパブリッシング るるぶ.com編集チーム)▽杉原由樹子(阪急交通社)▽鈴木香織(シィービーツアーズ営業部)▽高柳正浩(はとバス企画旅行部企画課)▽鍔山英次(写真家)▽並木陽子(クラブツーリズムバス旅行部販売課長)▽前田美貴子(マップファン観光楽地図編集部)▽山木慶子(岡山電気軌道取締役)
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