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夏こそじっくりつかりたい 「ぬる湯」温泉10選

NIKKEIプラス1

2018/7/29

6位 七里田温泉 下湯 320ポイント
炭酸強め まるでソーダ (大分県竹田市)

久住高原東端にある山間の日帰り施設。「七里田温泉館」が「木乃葉の湯」とともに管理している。地元の共同湯だったが、温泉組合の協力で一般開放され、週末などは県外客が目立つ。「あり得ない極上の大量泡付き、日本一クラスの名湯」(斉藤さん)、「炭酸は強め、湯温は36度前後で、ぬるめの炭酸ソーダのよう」(横倉さん)。「浴槽は8人くらいが定員なので団体は避けて。地元の人のお邪魔をしないように入りたい」(佐久間さん)

(1)JR豊後竹田駅からタクシーで約30分(2)大人500円。9~21時。毎月第2火曜日定休。(3)http://konoha.sichirida-onsen.com/

7位 湯川内温泉 かじか荘 310ポイント
湯船の底から源泉 (鹿児島県出水市)

北薩地域の最高峰、紫尾山の中腹にあるひなびた温泉宿。明治維新まで島津家の御用達だった。源泉が異なる「上の湯」と「下の湯」があり、ともに約38度。上の湯の方が炭酸の泡が多めという。5泊以上連泊の湯治客には宿泊料金を割り引いている。「湯船の底から源泉が湧く極上湯」(飯出さん)、「鮮度抜群の足元湧出。ぬる湯のお手本のような湯」(斉藤さん)、「化粧水のように滑らかな湯は、出たくないほど気持ちいい」(山田さん)

(1)JR出水駅からタクシーで約15分(2)5050円~(3)http://www.yugawauchi-onsen.com/

8位 下部温泉 古湯坊 源泉舘 280ポイント
「信玄公の隠し湯」 (山梨県身延町)

冨士川支流の下部川沿いにある。戦国時代には戦のけが人の湯治湯、江戸時代には久遠寺参詣の宿として利用されてきた。「数ある“武田信玄公の隠し湯”の代表的な湯。岩盤から湧き出る源泉がそのまま湯船になっている」(飯出さん)、「板敷きの岩盤の底から透明な31度ほどの湯がじんわり。瞑想(めいそう)して30分ほどたつと毛穴から温泉が染み入る感じ」(中尾さん)、「混浴だが女性はガーゼタオル(有料)を着用できるので安心」(山田さん)

(1)JR下部温泉駅から送迎あり(2)1万1490円~(3)http://www.gensen1126.jp/

9位 飛騨小坂温泉郷 ひめしゃがの湯 240ポイント
飲むも食べるもよし (岐阜県下呂市)

御嶽山の西山麓に湧く日帰り施設。源泉は地下1000メートルからの自噴間欠泉。「24~25度のじっくりつかる湯。入って肩こり、飲んで胃腸病に効く。温泉を使った健康料理も楽しめる」(中尾さん)、「日本有数の炭酸泉で、サイダー泉とも言われる。入浴できて、飲めて、食べられる天下の名泉」(大川さん)、「冷たいが、夏の露天風呂ならば山間の空気が気持ちいい」(山田さん)

(1)JR飛騨小坂駅からタクシーで約15分(2)大人650円。10~21時。毎週水曜日休館(祝日は営業)(3)http://himesyagaspa.web.fc2.com/

10位 十勝岳温泉 湯元凌雲閣 230ポイント
濁り湯 火口を望み満喫 (北海道上富良野町)

標高1280メートルと北海道で最も高い場所にある雲上の温泉宿。男女それぞれ4つある湯船のうち2つずつがぬる湯。茶褐色の露天が約37度、透明な内湯が約32度。「露天風呂から噴煙の上がる火口を間近に見ながら、絶景と茶色の濁り湯の両方を満喫できる」(大川さん)、「源泉掛け流しのお湯は空気に触れて赤茶色に変わるそう。ぬるめなので雄大な十勝岳連峰を心ゆくまで眺められる」(横倉さん)

(1)JR上富良野駅からバスで約40分(2)1万2420円~(3)https://ryounkakuonsen.wixsite.com/ryounkaku

◇  ◇  ◇

ランキングの見方 数字は選者の評価を点数化。温泉名と施設名(所在地)。(1)交通手段(2)1人当たり宿泊料金(2人1室利用時)。日帰り施設は入浴料金と営業時間(3)情報サイト。写真は1~6位岡田真、ほかは各施設の提供。

調査の方法 全国のぬる湯から浴槽の湯温が25~39度程度の34の候補を専門家の協力を得てリストアップ。(1)いつまでも気持ちよくつかっていられる(2)ぬるいだけでなく、色や香り、肌触り、味、雰囲気など何らかの魅力的な個性がある(3)源泉かけ流しでお湯の鮮度が高く、湯量も多い――という観点で10人の専門家に1位から10位を選んでもらい、集計した。

今週の専門家 ▽飯出敏夫(温泉紀行ライター、温泉達人コレクション主宰)▽石井宏子(温泉ビューティ研究家、旅行ジャーナリスト)▽大川哲次(弁護士、温泉学会副会長、日本旅のペンクラブ理事)▽斉藤雅樹(東海大学海洋学部教授)▽佐久間直子(クラブツーリズム総務部広報担当課長)▽高橋俊宏(Discover Japan統括編集長)▽中尾隆之(日本旅のペンクラブ代表)▽西村りえ(温泉ライター)▽山田祐子(井門観光研究所代表取締役)▽横倉和子(日本旅行総研研究員)=敬称略、五十音順

[NIKKEIプラス1 2018年7月28日付]

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