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セカンドキャリアのすすめ

出世するなら人を出世させる 自分を消す「引き算」 経営コンサルタント 阪本啓一

2018/6/13

■どんな職種でも応用が利く「相手第一」

「相手を出世させる」という基本的な態度は営業に限りません。スタッフ部門、たとえば総務も、人事も同じです。自分と一緒に仕事に関わる人を出世させる。わかりやすいメリットを提案する。可能なら数字で。

定性情報は誤解が生れます。変化を伝えるためには、前後の数字をはっきり示すことです。

たとえば、次のような日々の業務で「自分が伝えたいことではなく、相手が知りたいこと」を鉄則として内容を考えましょう。

[企画書]

企画を立てるうえで、「あなたが何をしたいのか」は100%不要です。むしろ、大事なのは、企画が実現することによって、誰が喜ぶのか。パートナーや家族との記念日(誕生日、結婚記念日)などでどんな企画を用意するのか、レッスンしておくといいでしょう。身近で親しい人を喜ばせることができなくて、見ず知らずの人のこころに届くことは難しいものです。コツは「自分がやりたいこと」を消し去ることにあります。

ややもすると「サプライズ」に頼りがちになりますが、私の実体験からいえば、案外喜ばれないものです。「つい人に話したくなる」ウイルスを込めることができれば、その企画は成功です。話し方は関係ありません。

[プレゼンテーション]

スライドがある・ないを決めるのは、オーディエンスが誰かによります。そのテーマについてお互いよく知っていて、それについて新しい提案をするということであれば、共有内容があらましわかっているので、スライドはなくても構わないでしょう。しかし、どんな人が聞いてくれるのか、事前にはわからない場合は、スライド、あるいは手元配布資料があったほうが理解しやすくなります。

[スピーチ(朝礼スピーチなどの短いものも含む)]

オーディエンスが何を聞きたいかを意識しましょう。それを知るには、事前の調査が必要です。たとえば、どんな人が聞きに来てくれるのか。私は土地勘のないカンファレンスに講師として臨む際には、事前のヒアリングに最も時間をかけます。

出世するには出世させる。これはセカンドキャリアをスタートさせてからも、仕事する限り、永遠に心がけたい、成功の秘訣です。

阪本啓一
経営コンサルタント、ブランドクリエイター。1958年生まれ。大阪大学人間科学部卒。旭化成で建材営業に従事したのち、2000年に独立。経営コンサルティング会社「JOYWOW」を創業。著書に『「こんなもの誰が買うの?」がブランドになる』など。

「セカンドキャリアのすすめ」は水曜更新です。次回は2018年6月20日の予定です。

「こんなもの誰が買うの?」がブランドになる 共感から始まる顧客価値創造

著者 : 阪本 啓一
出版 : 日本経済新聞出版社
価格 : 1,728円 (税込み)

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