営業も商品開発もお任せ ビジネスに万能の解決手段は第27回 物事を具体的に考える「5W1H」

ホワイトボードに、「誰が」「いつまでに」「何をするか」を一覧表にするのがポイントです。見える化されると、逃れられなくなるからです。

分解して組み替えると意外な発想が

5W1Hは、コミュニケ―ションの促進以外にもいろんな使い方ができます。もう一つ、アイデア出しへの応用を紹介しておきましょう。

はじめに、自社の商品やサービスを5W1Hに展開します。居酒屋だったら、酒と料理を(What)、オジサンたちに(Who)、夜に(When)、繁華街の小店舗で(Where)、ストレス解消のために(Why)、注文を受けて提供する(How)場といったように。

次に、5W1Hのいくつかの要素を他に転換できないかを考えます。たとえば、オジサンを若い女性に、夜を昼にすると、子育て中のママさんたちの女子会に居酒屋を利用してもらう、といったアイデアが生まれてきます。

あるいは、こんなやり方もできます。一口に居酒屋といっても、いろんな業態があり、多様な客がさまざまな目的でやってきます。それを一つひとつ5W1Hに展開して、一覧表をつくります。

その上で、今度は互いの要素を入れ替えてみます。かたっぱしから組み合わせを考えていくと、意外なアイデアが生まれてきます。シナリオグラフと呼ばれる手法です。

このように5W1Hは多彩な応用ができ、汎用性の高いフレームワークです。困り事があれば、とりあえず5W1Hに分けて考えると、何かのヒントが生まれてくるかもしれません。

堀公俊
日本ファシリテーション協会フェロー。大阪大学大学院工学研究科修了。大手精密機器メーカーで商品開発や経営企画に従事。1995年からファシリテーション活動を展開。2003年に日本ファシリテーション協会を設立し、研究会や講演活動を通じて普及・啓発に努める。著書に「問題解決フレームワーク大全」「会議を変えるワンフレーズ」など多数。
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