働き方・学び方

セカンドキャリアのすすめ

「定収入」という幻想を捨てよう 脱大企業の財布哲学

2018/3/7

フリーで働く場合、通帳の残高よりも、フローとしてのお金が重要になるという 写真はイメージ=PIXTA

 私はいま、自分の会社を経営して収入を得ていますが、言ってみればフリーランスです。会社員生活が19年、独立起業後が今年で19年目なので、勤め人とフリーが半々の社会人生活ということになります。さて、そんな私のお金事情はどんなものでしょうか。

 自分の経営する会社から給与は入ってきますが、それは会社の業績次第です。場合によっては減額、あるいはゼロにしなければならない場合もあります。

 1カ月後の売り上げ・利益の見込みはありますが、あくまでも見込みであり、本当にそれだけのキャッシュが入ってくるかどうかは神のみぞ知る。これが「独立したら生活が不安定になるから心配」とされる要因かもしれません。

 さて、私たちが子どもの頃から親や大人から教えられてきたお金についての教えといえば次の三つに要約されるのではないでしょうか。

■お金にまつわる昔ながらの教え

 第一に「無駄遣いするな」、第二に「いざというときのために貯金しなさい」、第三に「借金は良くない」。これを「大人のお金の常識」と呼ぶことにします。

 しかし、事業を経営していたら、すぐにはリターンが見込めないことに投資しなければならないことがあります。読書や勉強、取材などの自分への投資が典型的なものです。

 つい先日、あるミュージカルに行ったのですが、「これが自分の仕事にどうプラスになるのか、理路整然と納得できるように説明せよ」と言われても、無理です。でも、確実に、身になっていることを感じています。しかし、子どものころ、大人に教えられた常識から言えば「無駄遣い」になるのかもしれません。

 商売は晴れの日ばかりではありません。曇りや雨の日もあります。いえ、この19年、晴れの日はほとんどないと言っていいでしょう。常にジェットコースターのように上がったり下がったり。手元に潤沢なキャッシュがあればそれでも安心なのでしょうが、零細企業の我が身に、そんな余裕は許されません。常識の教える「貯金しなさい」を実行できていないのです。それでも私はハラハラドキドキしません。理由は後で述べます。

 曇りや雨の日もある、次の成長のために先行投資する必要もある、だからこそ私はキャッシュ・フローに余裕を持たせるために金融機関から借り入れをしています。常識の「借金は良くない」に反しています。

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